研究課題
本研究では,言語サービス(機械翻訳など)を集積する「言語グリッド」を世界に展開し,国際的かつ持続可能な多言語サービス基盤を確立することを目的とする.そのために,言語サービスの持続的な集積を可能とする言語サービス提供のためのインセンティブ設計,複数組織による言語サービス基盤運用を実現する連邦制運営のための制度設計,世界規模で言語サービス基盤を接続するための言語サービスのオントロジー設計に取り組んでいる.平成28年度は,インセンティブ設計では,強化学習手法を元に様々なインセンティブの探索と活用を行い,当該サービス提供者に合ったインセンティブの提示により積極的関与を促すインセンティブ維持メカニズムを考案した.多腕バンディット問題として定式化し,クラウドソーシングを用いた実験,評価により,全体品質を改善できることを確認した.連邦制運営では,サービス組合せ数の爆発回避のため,複合サービスの組合せに階層的な記述を導入することで実行時にサービス合成する仕組みを考案し,実際の連邦制運営に適用し短時間でのサービス合成を実現した.言語サービス基盤の世界展開では,多国籍企業のWebコンテンツの地域間共有状況など,これまで行った言語サービス基盤実現の効果を評価し,欧州,アジア太平洋,中東アフリカ間で頻繁なコンテンツ共有が図られていることを明らかにした.これは欧米亜の運営組織の連携により,コンテンツ共有のための多言語サービスを効率的に構築できることを示している.また,本研究の最終成果報告シンポジウムを主催した.これには欧米亜の言語サービス研究機関など12団体が参加し,本研究の成果を国内外に示すと共に,今後の協力体制をMOUとして締結した.さらに,特定非営利活動法人言語グリッドアソシエーションを発足させ,本研究成果を用いた社会貢献を今後も持続できる体制を整えた.
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 1件、 査読あり 11件、 謝辞記載あり 12件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (28件) (うち国際学会 20件、 招待講演 2件) 図書 (5件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (2件)
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