研究課題
実空間と運動量空間のトポロジカル磁性体を制御し、様々な動的現象の理論解析と実験的観測に成功した。スキルミオン系においては、2層系におけるダイナミクスの数値シミュレーションを行い、その特異な振る舞いを明らかにするとともに、実験的には過冷却による三角/四角格子間の結晶制御、創発モノポール結晶のダイナミクスの観測、スキルミオン形成の電場制御などに成功した。また、MnSiの電流下中性子小角散乱実験を米国標準技術研究所中性子センターにて実施し、十分に制御された温度勾配下で電流によるスキルミオン格子変形を確認した。また、反強磁性スキルミオン物質と期待されるCaBaCo2Fe2O7の磁場中中性子散乱実験を行い、一様磁化方向と格子非整合磁気ピークの関連を明らかにした。また、マグノンに対するラシュバ分裂効果を、反転対称をもたないMnSiやa-Cu2V2O7にて実験的に検出した。一方の運動量空間におけるモノポールとして振る舞うバンド交差によるスピンダイナミクスの異常を、SrRuO3において観測することに成功し、ホール伝導度との関連を理論的に基礎づけた。また、カイラル量子異常によって起きるワイル半金属における非相反電流特性を理論的に予言した。その他にもイリジウム酸化物においてもワイル点が多数現れる様々なトポロジカル電子相とそれに起因した異常な電気伝導物性を観測するとともに平均場近似によって相図を構成し、実験と良い対応を得た。マルチフェロイクス物質群では種々のエレクトロマグノン共鳴と光の方向二色性を示した。磁性トポロジカル絶縁体においては、積層構造デバイスでのアクシオン状態の発見に加え、スピン偏極した表面状態に由来する電流の方向二色性、光電流発生、磁気光学効果などの動的物性を観測した。多岐に渡る動的現象の解析と観測を通して、トポロジカル磁性との深い関連を明らかにし、学理構築に寄与できた。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (46件) (うち国際共著 14件、 査読あり 46件、 オープンアクセス 16件、 謝辞記載あり 45件) 学会発表 (24件) (うち国際学会 14件、 招待講演 12件) 備考 (1件)
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