研究課題
本研究では,難加工材料を対象として,超精密加工を実現可能な様々な超精密工作機械のシステム機能,すなわち(1)超精密位置決めシステム,(2)多機能超精密インテリジェント回転主軸システム,(3)重力補償機能を備えた鉛直方向超精密位置決めシステム,(4)工具・工作物の形状,寸法,表面性状等をオンマシンで計測・評価可能な計測システム,(5)ファイバーレーザによる高密度エネルギービーム加工システム,に関わる基礎研究,応用研究を遂行した.一連の研究の過程では,様々な学術的研究成果,経験的知識,技術的ノウハウ,スキルなどが得られ,それらを蓄積すると共に,定式化することにより,新たな学術研究領域として工作機械工学の体系化に挑戦することができた.それらの研究成果の主要部分は,一般社団法人日本工作機械工業会編「新版工作機械の設計学(基礎編)」に集大成されると共に,「新版工作機械の設計学(応用編)」にも組み込まれる予定である.本研究の代表的な研究成果である多機能超精密インテリジェント回転主軸システムに関する研究論文「超磁歪素子の自己検知機能を利用した微小位置決め機構の開発」が,平成28年11月20日に第17回国際工作機械技術者会議“Excellent Poster Award”,平成28年12月9日にFA財団論文賞,平成29年4月20日に日本機械学会賞(論文)をそれぞれ受賞した.さらに,重力補償機能を具備した鉛直方向位置決め機構に関する研究成果が,平成29年6月19日に工作機械技術振興賞(論文賞)を受賞した.さらにそれらの研究成果が,生産工学分野において最も権威のある国際誌CIRP Annals - Manufacturing Technologyに採択された.本研究で得られた研究成果を単に学術研究として纏めるだけではなく,それらをベースに今後は,産学連携に活用,展開する計画である.
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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CIRP Annals - Manufacturing Technology
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