研究課題
これまでに植物免疫を阻害する化合物を3個単離して、植物免疫ホルモンであるサリチル酸と構造的に類似していることを見いだしている。このうち免疫阻害剤P7が特異的に結合するタンパク質(CUPIN1と呼ぶ)を精製単離して同定している。抗体を用いた解析により、CUPIN1はアポプラストに存在することがわかった。また、その共結晶構造解析とアミノ酸残基の変異体解析により、P7と結合するポケットが存在することが明らかになった。サリチル酸添加時に観察されるNPR1の核内での蓄積が、P7によって阻害されること、さらにサリチル酸添加時に観察される細胞内の酸化還元(レドックス)状態の変化がP7によって阻害されることを示された。CRISPER-CASシステムを立ち上げ、CUPIN1遺伝子のホモログをKOしたところ、他のCUPIN1ホモログの発現上昇が確認されたことから、CUPIN1遺伝子群の補償作用が示唆された。また、複数の新規病原体デノボゲノム解析を行い、比較解析によりエフェクター候補遺伝子を同定した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 5件、 査読あり 11件、 謝辞記載あり 11件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件) 備考 (2件)
Proc. Natl. Acad. Sci. USA.
巻: 印刷中 ページ: -
10.1073/pnas.1619078114
J. Gen. Plant Path.
巻: 83 ページ: 14-22
10.1007/s10327-016-0689-0
Genome Announcement
巻: 5 ページ: e01733-16.
10.1128/genomeA.01733-16
Bio-protocol
巻: 7 ページ: e2260
10.21769/BioProtoc. 2260
New Phytologist
Trends in Plant Sci.
http://dx.doi.org/10.1016/j.tplants.2017.03.011
Plant Cell
巻: 28 ページ: 1795-1814
http://dx.doi.org/10.1105/tpc.16.00310
Annu Rev Plant Biol.
巻: 67 ページ: 643-667
10.1146/annurev-arplant-043015-111702
Genome Biology and Evolution.
巻: 8 ページ: 1467-1481
https://doi.org/10.1093/gbe/evw089
Plant Physiol.
巻: 170 ページ: 1492-1503.
http://dx.doi.org/10.1104/pp.15.01786
PLoS Pathogenes.
巻: 12 ページ: e1005978
https://doi.org/10.1371/journal.ppat.1005978
http://plantimmunity.riken.jp/index_ja.html
http://plantimmunity.riken.jp/index.html