研究課題
基盤研究(S)
新規医薬品の開発に際しては、動物での体内動態や毒性を基に候補化合物が選択される。一方、動物では有効であったがヒトでは充分な効果が得られない、動物ではみられない副作用がヒトでは生じる、などの理由で開発が中止になる。本研究は、ヒトと動物の”体内動態の種差”を検証するための手法を開発し、医薬品の種差を検証した。本研究の手法により、アルツハイマー病治療薬塩酸ドネペジルと難治性悪性腫瘍の放射線治療(中性子捕捉療法)に用いるホウ素担体医薬品の”体内動態の種差”を明らかにした。本研究の成果は、医薬品開発の迅速化・効率化につながり、医薬品の安全性を高めることに貢献する。
核医学