研究課題/領域番号 |
24240003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
本位田 真一 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (70332153)
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研究分担者 |
鄭 顕志 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 助教 (40434295)
石川 冬樹 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 准教授 (50455193)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 空間制御ソフトウェア / ソフトウェア工学 / ソフトウェア進化 / ソフトウェア分析 / ソフトウェア設計 / ソフトウェア検証 |
研究概要 |
平成24年度は,主に各研究課題の解決を行った. 本位田は,実施項目1"制御ループ仕様を早期に特定する分析手法"に関する研究を実施した.空間制御ソフトウェアの分析工程で必要となる,起こりうる空間変化の分析を支援するために,システムと外界のインタラクションに着目したソフトウェアの抽象化手法を提案し,ソフトウェア仕様が外界との典型的なインタラクションに準拠しているかを検証する手法を提案した.また,各空間状態に対する制御ループ仕様の導出を支援するために,ゴールモデルから空間制御の仕様である制御ループを導出する手法を提案した.初期のゴールモデルに対して制御ループの仕様に関連するゴールを明確にすることで,制御ループ仕様導出や制御ループ間の競合を早期に検知することができる手法を提案した. 鄭は,実施項目2"制御ループを中心とした自己適応システム設計手法"に関する研究を実施した.エージェントベースモデルに基づき,制御ループを単一モジュールとして扱うアーキテクチャや,その記述言語を提案した.また,空間状態の変化検知機能の設計を支援するために,検知機能を記述するドメイン特化言語を提案し,モデル変換によって観測プラットフォームに対して非依存のモデルから,依存するモデルに変換する手法を提案した. 石川は,実施項目3"制御ループを中心とした分析・設計における検証手法"に関する研究を実施した.実行時に空間制御ソフトウェアが期待する品質を提供できているかを検証し,自己適応によって保証し続ける手法を提案した.また,空間制御ソフトウェアは物理世界と相互作用するため,法律から空間制御ソフトウェアが満たすべき要求仕様を導出する手法を提案した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の年次計画では,平成24年度は実施項目1"制御ループ仕様を早期に特定する分析手法",実施項目2"制御ループを中心とした自己適応システム設計手法",実施項目3"制御ループを中心とした分析・設計における検証手法"の各研究課題について解決することを目標としていたが,おおむねその目標は達成できた.特に実施項目1,2に関しては分析,設計フェーズに関する諸問題を解決でき,その成果を国際会議,論文誌等で発表するに至った.実施項目3に関しては,空間制御ソフトウェアに関連する品質を調査し,実行時に品質を保証する手法を提案したが,当初予定していた"進化に関する検証箇所の特定"に関する解決手法を提案するには至らなかった.本研究課題に関しては引き続き平成25年度で実施する予定である.
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度では,平成24年度から引き続いて,残る研究課題を実施する.また,各研究成果を反映した開発ツールの開発を順次行う.また,平成26年度で行う実証実験の前に,空間制御ソフトウェアの試作を行い,本提案手法を統合した開発プロセス,ツールに関する先行評価を行う.また,その評価の結果を各提案手法にフィードバックし,手法の洗練化を図る.
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