本年度は本課題の最終年度であり、これまでの研究成果をまとめ論文化をすると同時に、そこででてきた新たな課題についての探求を行った。 (1) ニコニコ動画の分析:昨年度まで研究成果をとりまとめ、ジャーナル論文として投稿した。 (2) ソーシャルネットワーク上でのNER精度向上;twitter等ソーシャルメディアの分析においてはNamed Entityの認識が鍵となるため、Named Entity Recognitionの精度向上に取り組み、ユーザのコンテキストを利用した新しい手法を提案した。 (3) 学術論文におけるソーシャルネットワーク分析:ソーシャルネットワーク分析においては、ネットワーク中心性とくに媒介中心性が重要であるが、この媒介中心性と開triadの関係性に注目して効率よく分析する手法を開発した。その方法を用いて、学術論文ネットワークでの重要人物同定を行った。 (4)実世界での働きかけに対する新しい方法の提案:仕掛学の方法論からいかに人々を共同的活動に巻き込むかについて考察して、それを市場化する方法について提案した。
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