本研究では、培養細胞組織のダメージフリー操作のためのマイクロマシン研究に取り組み、ピンチ型とフロー型のマイクロマシンについて研究を進めた。 ピンチ型は、圧力駆動マイクロフィンガーにより組織を把持・リリースする。560μm×800μmのフィンガーを設計、製作し、96マイクロウェルプレート内の細胞組織の把持・リリース操作に成功した。リリースでは、フィンガー表面の改良により安定化を図った。フロー型は、マイクロウェル内壁とデバイスが形成する空間を活用し、デバイス流路を併用したものを設計、製作した。細胞組織の捕捉、そしてリリースについても高確率で成功するに至っている。
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