パルス電流応答型磁気インピーダンスセンサを超高感度化し、細胞計測に必要なpTレベルの磁界検出分解能を電磁シールドなしで実現した。試作した超高感度磁気センサシステムを用いて、正常マウス (BALC/c) 及びモルモットから摘出した自発的な電気活動を行う消化管筋層標本を用いて、磁気信号記録を行った。モルモット平滑筋細胞組織の入った培養容器の下方より近接させ、電極は上方より組織に接触させて測定した。MIセンサではその電位波形に対しピークが同期した磁気波形を得た。磁気信号と電気活動の相関を調べ、細胞内の電流分布を解析した。試作した磁気インピーダンスセンサシステムは心磁図や脳磁図への適応が可能であった。
|