食物成分が遺伝子のエピジェネティックな変化を介して癌やアレルギーなど各種疾患の病態改善に寄与できる例を示した。食要因でのDNA損傷やエピジェネティックな制御が報告されているが、これら分子群遺伝子に着目し、DNA修復分子群の遺伝子発現の制御や変化がどのようなメカニズムで起こるのかをエピジェネティックな解析を加え、食環境との関わりを明らかにした。メチル化の過剰もしくは過少はいずれも発がんなどと関わることも明らかになっているが、特にがん抑制遺伝子(BRCA1・PTEN・p53など)もしくはそのプロモーターの過剰なメチル化は細胞の悪性化と関連があることを示した。
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