研究課題/領域番号 |
24240104
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
岡本 敏雄 電気通信大学, その他部局等, 名誉教授 (60125094)
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研究分担者 |
柏原 昭博 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (10243263)
鷹岡 亮 山口大学, 教育学部, 教授 (10293135)
仲林 清 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (20462765)
小尻 智子 関西大学, 工学部, 准教授 (40362298)
永田 奈央美 静岡産業大学, 情報学部, 講師 (50582293)
永野 和男 聖心女子大学, 文学部, 教授 (60107224)
香山 瑞恵 信州大学, 工学部, 教授 (70233989)
西之園 晴夫 京都教育大学, その他部局等, 名誉教授 (90027673)
西田 知博 大阪学院大学, 情報学部, 准教授 (00283820)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | Social Competence / 多次元型学習者モデリング / 知識マイニング / eポートフォリオ / eラーニング |
研究実績の概要 |
26年度においては、インターネット・WEB技術の進展を見極め、また可能な範囲で新しいソーシャルメディアの出現も想定しながら(組み込み可能な枠組みを準備)、再統合化を試みた。またサブ・システム間のインタフェイス(データの受け渡し)のチエックとシステム全体の洗練化を図った。年次計画に従って、下記の課題を遂行し、システムの完成を試みた。 ①学習活動結果としての知恵の蓄積(グループ構成の動的モデリングと推薦)の理論構成および技術的実装 ②Folksonomy と協調フィルタリングによる要求依存のTaggingと知識マイニング の理論構成・実装 ③知識コミュニティ形成の発見、およびそれを反映させたメンタリング機構の理論構成および技術的実装 特に、“知識コミュニティ形成の発見”の理論構成においては、協調フィルタリング、フォークソノミ・タギング情報、多重トレーシング(検索の多要因論理関数を活用)等の機能を応用しながら、オリジナルなアルゴリズムを考案した。システムの各学習者の活動に対する(内容を踏まえた)メンタリング機構を実現し、協調・探究活動に対する各学習者の様相把握(IF α(活動状態) THEN β(意図推定・・・中間仮説も含む)形式のルールベース型プロダクション・システムを応用)と助言・推薦を提供した。26年度においては、システム開発および統合化、そして運用テストを中心に活動した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
システムに一部不具合が生じたので、研究業務に戻り、システム設計の仕様変更、改良を図る必要がある。なおソフトウェア開発手法、経験・実績において、十分な知識・技術・経験を有しているのでそれほどの大きな問題ではない。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度であるが、システムの修正・改善を図りながら、前述の①開放型、②プロジェクト型、③基礎・応用知識獲得型に対応した、教育実践を遂行する。そしてそれぞれのモデルに対応したシステムの機能評価および運用評価を試みる。同時に教授・学習過程での参画者のコミットの仕方や教育効果測定を行う。これらの活動をPDCAサイクルとして、システムの技術的機能改善、教育工学的運用モデル、効果測定を行う。特に、インフォーマルは教育場面で、このようなシステムが、どのような役割、学習の自由度と関与の形態、学習者の責任とニーズ充足、他者への配慮等、自律した社会性と協調の態度といった側面からの評価を重視する。これらの事項を評価する場合、特に重要な機能となるのは、“高機能なe-Portfolio”機構部が適切に、各学習者の意図・行為を時系列的にモデル化されているかということであるが、この部分の評価がキーとなる。それに基づく各種推薦(人、コンテンツ、グループ構成員/コミュニティ)に対する適切性、妥当性を定量的、定性的視点から検証する。
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