研究課題/領域番号 |
24240106
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋本 毅彦 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90237941)
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研究分担者 |
梶 雅範 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (00211839)
岡本 拓司 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (30262421)
金 凡性 広島工業大学, 環境学部, 准教授 (30419337)
柿原 泰 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (60345402)
鈴木 淳 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (80242048)
鈴木 晃仁 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (80296730)
廣野 喜幸 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90302819)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 科学史 / 技術史 / 安全基準 / 自然災害 |
研究実績の概要 |
本年度(平成26年度)は、2014年7月、9月、2015年3月に会合を行った。7月には児玉龍彦氏(東京大学先端科学技術研究センター)と研究分担者の柿原泰氏(東京海洋大学)に低線量放射線の安全基準について歴史的観点から報告していただいた。9月には、研究協力者のグレゴリー・クランシー氏(シンガポール大学)と研究分担者の金凡性(広島工業大学)より地震に関する安全基準の歴史について、渡邉 朝紀(東京工業大学)より鉄道の安全基準に関して、発表・報告していただいた。2015年3月7日には村上道夫氏(福島県立医科大学)より環境に関する安全基準の経緯とそのリスクについて、上野紘機氏(元東レ(株)常任理事・臨床開発センター所長)より医療機器臨床試験の国際適正実施基準について、研究分担者の廣野喜幸氏(東京大学)より水銀リスクの安全基準史について発表・報告していただいた。このほか、研究分担者の金氏はマレーシアで開催されたInternational Conference of Historians of Asia 2014(8月23日~27日)に参加し、発表・報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度は計三回の研究会を開催して知識を得るとともに、メンバー相互の理解も深めることができた。7月の研究会では低線量放射線のリスクと安全基準について、9月の研究会では鉄道の安全基準の国際化とその問題点について、および地震に関する安全基準の歴史について、3月の研究会では医療機器や環境に関する安全基準についてそれぞれご報告いただき、知見を得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度も夏、秋、冬に計三回研究会を開催する予定である。化学物質に関する規制と基準、宇宙開発における安全基準などについて報告をしてもらう予定である。加えて、本年度でこのプロジェクトは最終年度を迎えるため、これまでの研究結果をまとめ、日本語の一般向けの著作、および英文の論文集(学術雑誌での特集号)を出版することを計画している。書籍については東京大学出版会から刊行する予定であり、論文集は日本科学史学会の欧文誌の特集号として2回に分けて出版する予定である。
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