今後の研究の推進方策 |
(1)Hippo経路分子群の機能解析研究と癌治療戦略基盤の確立:平成25年度は気管支や肝臓に特異的にMATS1/MATS2をダブルホモ欠損するマウスを作製し、これらの臓器におけるMATS1/MATS2の機能を明示する。さらに、Hippo経路を標的とする薬剤スクリーニング基盤をつくったので、これらを標的とする低分子化合物のスクリーニングも行う。 (2)p53を制御する核小体ストレス経路の鍵分子PICT1:平成25年度には,平成24年度に引き続きT細胞におけるPICT1の機能を、T細胞特異的PICT1欠損マウスを作製して明示する。さらにPICT1を標的とする薬剤スクリーニング基盤をも作製する。 (3)PTENの制御機構研究と癌治療戦略基盤の確立:PTEN結合蛋白質を探索し、Aktの活性化を抑制するPBP1,PBP2を見出した。PBP1欠損マウスには顕著な表現型は認められなかったが、PBP1と相同性の高いPBP2もPBP1と同様の作用のあることを見出したために、平成24年に引き続きPBP2欠損マウスの作製を行い、PBP1,PBP2の役割をin vivoで明示する。
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