肝細胞がんにおいて、ソラフェニブの効果を予測するFGF3、FGF4遺伝子増幅以外の新たなバイオマーカーの探索を多施設臨床研究で実施した。収集した著効例のコピー数変動解析よりFGF19のコピー数変動を見出した。 多施設共同前向き試験として、次世代シーケンサーを用いて肝生検FFPEサンプルを用いた遺伝子解析を実施した。DNAシーケンシングにより、「がん遺伝子の変異の頻度」、RNAシーケンシングによりTGF-αおよびPECAM1が腫瘍縮小効果に関連するバイオマーカーとして、Neuregulin 1遺伝子発現が、無増悪生存期間延長の予測マーカーであることを示した。
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