西部北太平洋海域は,世界でも有数の漁場であり,活発な生物ポンプ作用による二酸化炭素吸収海域でもある.本研究は,西部北太平洋の亜寒帯及び亜熱帯海域に設置された時系列観測点において,微生物群集構造および代謝機能の網羅的解析を行うことにより,亜寒帯及び亜熱帯外洋域における微生物機能の時系列変動を比較解析した初めての例として,貴重なデータと成果を得ることができた.さらに,次世代型のメタゲノム解析・評価システムMetabolic And Physiological potentiaL Evaluator (MAPLE)の開発に貢献し,新しい生態系解析ツールとしての有用性を示した.
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