研究課題
基盤研究(A)
本研究はパイピング現象による土砂ダム決壊を研究する。2004年中越地震による東竹沢及び寺野地すべりダム、2011年紀伊半島集中豪雨による赤谷及び栗平地すべりダム、そして、キルギスKel-tor巨大地すべりダムなどの調査を通して、表面波チェーン微動アレイ探査法が土砂ダムの内部構造評価に有効であることを検証した。自然電位探査法は土砂ダム内の地下水流動脈の探査に有効である。人工土砂ダムの破壊実験より土砂ダムの決壊過程が定性的に解明され、パイピング発生及び決壊発生に臨界動水勾配が存在することが発見された。土砂ダム表面沈下、内部動水勾配の変化、流出した水の濁度変化は前兆現象として使えることを見出した。
防災科学