細胞増殖因子ＬＹＡＲをターゲットとした分子標的薬の探索

2015 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24241075
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: ケミカルバイオロジー
• 研究機関: 東京農工大学
• 研究代表者: 高橋 信弘 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80293017)
• 研究分担者: 三浦 豊 東京農工大学, 大学院農学研究院, 教授 (10219595) ; 泉川 桂一 東京農工大学, 大学院農学府, 特任助教 (60625713) ; 石川 英明 東京農工大学, 大学院農学府, 特任助教 (80625715) ; 吉川 治孝 東京農工大学, 大学院農学府, 特任助教 (60709567) ; 礒辺 俊明 首都大学東京, 大学院理工学研究科, 特任教授 (70106607)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2016-03-31
• キーワード: ケミカルバイオロジー / プロテオミクス / 医薬品探査 / がん

研究成果の概要

ガン細胞が無制限かつ迅速に増殖できるのは、細胞が必要とするエネルギーと物質の6～8割も使うリボソーム生合成を効率化しているからである。ガン細胞でだけリボソーム生合成を効率化する因子を見つけ、その働きを抑えられれば、ガン細胞の増殖だけを抑えられるはずである。本研究は、LYARがそのような因子であるとの知見を基に、LYARの働きを阻害する化合物のスクリーニング法の開発を試みた。LYARがリボソーム生合成を促進する分子機構を解析した結果、当初想定していたBRD4ではなく、別のタンパク質への直接結合が必要であることが明らかになった。その結果を基に新たなガン治療薬のスクリーニング系の構築が可能になった。

自由記述の分野

複合新領域