研究課題/領域番号 |
24242011
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
齋藤 希史 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (80235077)
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研究分担者 |
徳盛 誠 東京大学, 総合文化研究科, 講師 (00272469)
神野志 隆光 東京大学, 総合文化研究科, 名誉教授 (60018900)
黒田 彰 佛教大学, 文学部, 教授 (80178136)
道坂 昭廣 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (20209795)
金沢 英之 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (00302828)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 東アジア古典学 / 古代日本 / 中国中世 / 古代朝鮮 |
研究概要 |
本研究は、漢字世界としての東アジアという視点から、日本・中国・朝鮮の古典世界を対象とする研究者を中心とした共同研究によって東アジア古典文学史の再構築をめざし、大学院レベルの教育プログラムの学際的・国際的な実用化をはかることを目的とする。初年度である平成24年度は、国内外における共同研究と実験授業を兼ねたセミナー等の連続開催を活動の柱とした。 具体的には、コロンビア大学における大学院セミナー「東アジア古典学の方法」、東大駒場キャンパスにおける講演「韓国に行われた千字文―資料紹介を中心に」、韓国成均館大学における東アジア古典学学術会議「東アジアの漢文学、固有性と共同性―東アジア古典学の可能性と難関」(共催)、駒場キャンパスにおける大学院セミナー「東アジア古典学の方法」、駒場キャンパスにおけるワークショップ「漢文と近代朝鮮―時代のエクリチュールとして」および講演「『三国遺事』の「興法」篇の「讃」について」、カリフォルニア大学ロサンゼルス校における大学院セミナー「東アジア古典学の方法」を開催した。 これらのセミナー・講演・会議・ワークショップの記録は、随時ホームページ上に掲載され、参加者が共有するグループウェアにおいて、資料も共有された。 セミナー等の参加者は、アメリカ・日本・韓国で東アジア古典学を学ぶ研究者や大学院生であったが、具体的な資料読解の方法の習得から理論構築を目指した問題意識の共有まで、多様な形態でセミナー等が行われ、参加者からも高い評価を得ることができた。とりわけコロンビア大とカリフォルニア大学においては、それぞれの大学院教育プログラムに大きく貢献するものとして、今後とも継続的に行うよう希望が出された。本研究の柱である国際連携について、大きな成果があったと見なしえよう。 なお、セミナー等で為された報告も含めた科研メンバーの業績については、業績一覧を参照されたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していたセミナーのうち、カリフォルニア大学ロサンゼルス校におけるものについては、先方都合で平成25年度に延期になったものの、そのほかは計画通りに進めることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後とも国内外におけるセミナー等を実施し、東アジア古典学の方法の共有に努めるとともに、教材となりうるようなテキストを編纂することについて、セミナー等の参加者の意見を徴しつつ、具体的に検討する。
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