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2013 年度 実績報告書

東アジア古典学の実践的深化-国際連携による研究と教育

研究課題

研究課題/領域番号 24242011
研究機関東京大学

研究代表者

齋藤 希史  東京大学, 総合文化研究科, 教授 (80235077)

研究分担者 神野志 隆光  東京大学, 総合文化研究科, 名誉教授 (60018900)
黒田 彰  佛教大学, 文学部, 教授 (80178136)
道坂 昭廣  京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (20209795)
金沢 英之  北海道大学, 文学研究科, 准教授 (00302828)
徳盛 誠  東京大学, 総合文化研究科, 講師 (00272469)
田村 隆  東京大学, 総合文化研究科, 講師 (70432896)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード東アジア古典学 / 古代日本 / 中国中世 / 古代朝鮮
研究実績の概要

本研究は、漢字世界としての東アジアという視点から、日本・中国・朝鮮の古典世界を対象とする研究者を中心とした共同研究によって、東アジア古典文学史の再構築をめざし、大学院レベルの教育プログラムの学際的・国際的な実用化をはかることを目的とする。初年度である平成24年度に引き続き、今年度も国内外における共同研究と実験授業を兼ねたセミナーを活動の中心に据え、様々なテーマにおいてセミナー等を企画・開催することができた。
具体的には、北海道大学における大学院セミナー「漢字世界のなかの列島の古代」、明治大学における大学院セミナー「古代石碑研究の現在」、日本大学における特別講義「漢字世界としての日本列島と文学世界―口誦の世界という幻想」、韓南大学における大学院セミナー「漢字世界としての東アジア―東アジア古典学の意義」、コロンビア大学における大学院セミナー「漢字世界の古典と近代─近代日本の文体をめぐって」、カリフォルニア大学ロサンゼルス校におけるワークショップ「東アジア古典学の方法」を開催した。コロンビア大学において開催されたセミナーは、昨年度に同大学において開催されたセミナー「東アジア古典学の方法」を引き継ぐものであり、これは同大学の大学院教育プログラムに大きく貢献するものとして継続的な開催を希望されたことによって実現した。このセミナーを通じて、共通の教材として使用できるテキストの編纂についても、その具体的な内容を検討することができた。本研究の柱である国際連携を、より深化させることができたと考える。
これらのセミナー・講演・会議・ワークショップの記録は、随時ホームページ上に掲載され、参加者が共有するグループウェアにおいて、資料も共有された。
なお、セミナー等でなされた報告も含めた科研メンバーの業績については、業績一覧を参照されたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していたセミナーのうち、コロンビア大学におけるものについては、先方都合で平成26年度に延期になったものの、そのほかは計画通りに進めることができたため。

今後の研究の推進方策

今後とも国内外におけるセミナー等を実施し、東アジア古典学の方法の共有に努めるとともに、教材となりうる共通テキストの作成について、実現に向けてより具体的に検討する。

  • 研究成果

    (30件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (15件) (うち招待講演 11件) 図書 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「日本」の由来について2014

    • 著者名/発表者名
      神野志隆光
    • 雑誌名

      文化継承学論集

      巻: 10 ページ: 1-11

  • [雑誌論文] 吉野行幸の「儲作歌」をめぐって2014

    • 著者名/発表者名
      神野志隆光
    • 雑誌名

      高岡市万葉歴史館叢書

      巻: 26 ページ: 76-93

  • [雑誌論文] 郭巨図攷―呉強華氏蔵北魏石床脚部の孝子伝図につい2014

    • 著者名/発表者名
      黒田彰
    • 雑誌名

      佛教大学文学部論集

      巻: 98 ページ: 1-27

  • [雑誌論文] 近代日本のアジア主義と漢文──岡本監輔の場合──2013

    • 著者名/発表者名
      齋藤希史
    • 雑誌名

      中国──社会と文化

      巻: 28 ページ: 11-27

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 孝鳥、朱明、章孝母図攷―武梁祠の孝子伝図について―2013

    • 著者名/発表者名
      黒田彰
    • 雑誌名

      万葉集研究

      巻: 34 ページ: 251-309

  • [雑誌論文] 祇園精舎覚書―鐘はいつ誰が鳴らすのか―2013

    • 著者名/発表者名
      黒田彰
    • 雑誌名

      京都語文

      巻: 20 ページ: 109-151

  • [雑誌論文] 關於江戸時代後期對於漢詩的認識―以津阪東陽≪夜航詩話≫為線索2013

    • 著者名/発表者名
      道坂昭廣
    • 雑誌名

      洌上古典研究

      巻: 38 ページ: 481-496

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 『伊勢物語』初段挿絵考2013

    • 著者名/発表者名
      田村隆
    • 雑誌名

      超域文化科学紀要

      巻: 18 ページ: 253-264

  • [雑誌論文] 桐壺巻の練習問題2013

    • 著者名/発表者名
      田村隆
    • 雑誌名

      ニューサポート高校国語

      巻: 20 ページ: 8-9

  • [学会発表] 関於祇園図経2014

    • 著者名/発表者名
      黒田彰
    • 学会等名
      東亜漢籍研究:以日本古鈔本五山版漢籍書中心
    • 発表場所
      北京大学(中国)
    • 年月日
      2014-03-15 – 2014-03-15
    • 招待講演
  • [学会発表] 『王勃集』はいつ編纂されたのかー『王勃集卷30』所収の王承烈の手紙と「祭文」をめぐってー2014

    • 著者名/発表者名
      道坂昭廣
    • 学会等名
      国際ワークショップ「中国中古の学術と文献」
    • 発表場所
      京都大学(京都府京都市)
    • 年月日
      2014-02-01 – 2014-02-01
  • [学会発表] 王勃南行考―以日本傳存王勃集佚文為線索2013

    • 著者名/発表者名
      道坂昭廣
    • 学会等名
      第二届饒宗頤與華學曁香港大學饒宗頤學術館成立十周年慶典國際學術研討會
    • 発表場所
      香港大学(香港)
    • 年月日
      2013-12-09 – 2013-12-10
  • [学会発表] 古文辭派受容以降の日本漢文についてー齋藤拙堂『拙堂文話』を手がかりに2013

    • 著者名/発表者名
      道坂昭廣
    • 学会等名
      東アジア中古典文学研究学学術会議参加発表
    • 発表場所
      成均館大学(韓国)
    • 年月日
      2013-12-07 – 2013-12-08
  • [学会発表] 舜の物語攷―孝子伝から二十四孝へ―2013

    • 著者名/発表者名
      黒田彰
    • 学会等名
      孝文化在東亜的伝播和発展国際研討会
    • 発表場所
      清華大学(中国)
    • 年月日
      2013-11-03 – 2013-11-03
    • 招待講演
  • [学会発表] 語られた「古代」――『日本書紀』とその変奏2013

    • 著者名/発表者名
      神野志隆光
    • 学会等名
      国際学術研究会「交響する古代Ⅳ」
    • 発表場所
      明治大学(東京都千代田区)
    • 年月日
      2013-11-01 – 2013-11-01
    • 招待講演
  • [学会発表] 關于江戸時代後期對漢詩的認識―以津阪東陽『夜航詩話』為線索2013

    • 著者名/発表者名
      道坂昭廣
    • 学会等名
      東方詩話学學第8届国際学術研討会
    • 発表場所
      西南師範大学(中国)
    • 年月日
      2013-10-24 – 2013-10-26
    • 招待講演
  • [学会発表] 科学と文章──地文学の時代──2013

    • 著者名/発表者名
      齋藤希史
    • 学会等名
      高麗大学日本研究センター講演会
    • 発表場所
      高麗大学(韓国)
    • 年月日
      2013-08-24 – 2013-08-24
    • 招待講演
  • [学会発表] 近代漢字圏の成立──翻訳と漢文脈──2013

    • 著者名/発表者名
      齋藤希史
    • 学会等名
      韓国日本研究団体第2回国際学術大会基調講演
    • 発表場所
      嘉泉大学(韓国)
    • 年月日
      2013-08-23 – 2013-08-23
    • 招待講演
  • [学会発表] Necessity of Reasoning: Ichijo Kaneyoshi's Interpretation on the Nihon Shoki in the Premodern Japan2013

    • 著者名/発表者名
      徳盛誠
    • 学会等名
      国際比較文学会第20回大会
    • 発表場所
      パリ大学(フランス)
    • 年月日
      2013-07-20 – 2013-07-20
  • [学会発表] 翻訳と漢文脈2013

    • 著者名/発表者名
      齋藤希史
    • 学会等名
      日本比較文学会第75回全国大会シンポジウム
    • 発表場所
      名古屋大学(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      2013-06-16 – 2013-06-16
    • 招待講演
  • [学会発表] 『伊勢物語』初段挿絵考2013

    • 著者名/発表者名
      田村隆
    • 学会等名
      九州大学国語国文学会
    • 発表場所
      九州大学(福岡県福岡市)
    • 年月日
      2013-06-08 – 2013-06-08
    • 招待講演
  • [学会発表] エクリチュールとしての科学──風景描写と自然観察──2013

    • 著者名/発表者名
      齋藤希史
    • 学会等名
      日本近代文学会春季大会
    • 発表場所
      法政大学(東京都千代田区)
    • 年月日
      2013-05-25 – 2013-05-25
    • 招待講演
  • [学会発表] 「江戸時代後期における漢詩に対する認識についてー津阪東陽『夜航詩話』をてがかりにー2013

    • 著者名/発表者名
      道坂昭廣
    • 学会等名
      東アジア古典学の可能性と難関Ⅱ-韓国文化の固有性と東アジア的共同性
    • 発表場所
      成均館大学(韓国)
    • 年月日
      2013-04-26 – 2013-04-27
    • 招待講演
  • [学会発表] 雅言の空間──漢字圏における文字と言語──2013

    • 著者名/発表者名
      齋藤希史
    • 学会等名
      「東アジア古典学の可能性と難関Ⅱ」国際学術会議
    • 発表場所
      成均館大学(韓国)
    • 年月日
      2013-04-26 – 2013-04-26
    • 招待講演
  • [図書] 古代日本と古代朝鮮の文字文化交流2014

    • 著者名/発表者名
      市大樹、李成市、犬飼隆、林敬煕、李鎔賢、神野志隆光、金英媛、宋義政、三上喜孝、梁淑子、山口英男
    • 総ページ数
      306(172-189)
    • 出版者
      大修館書店
  • [図書] 漢詩の扉2013

    • 著者名/発表者名
      齋藤希史
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      角川学芸出版
  • [図書] 万葉集をどう読むか2013

    • 著者名/発表者名
      神野志隆光
    • 総ページ数
      277
    • 出版者
      東京大学出版会
  • [図書] 古事記とはなにか2013

    • 著者名/発表者名
      神野志隆光
    • 総ページ数
      357
    • 出版者
      講談社
  • [図書] 岩波講座 日本の思想 62013

    • 著者名/発表者名
      苅部直 、新谷尚紀、深沢徹、澤井啓一、金沢英之、佐伯順子、米村千代、新田一郎、ダヴィッド メルヴァルト、井上章一、芝崎厚士、福田武史
    • 総ページ数
      320(57-81)
    • 出版者
      岩波書店
  • [備考] 「東アジア古典学の実践的深化―― 国際連携による研究と教育」ホームページ

    • URL

      http://eacs.c.u-tokyo.ac.jp

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公開日: 2016-06-01  

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