研究課題
本研究は、漢字世界としての東アジアという視点から、日本・中国・朝鮮の古典世界を対象とする研究者を中心とした共同研究によって、東アジア古典文学史の再構築をめざし、大学院レベルの教育プログラムの学際的・国際的な実用化をはかることを目的とする。今年度も国内外における共同研究と実験授業を兼ねたセミナーを活動の中心に据え、様々なテーマにおいてセミナー等を企画・開催することができた。具体的には、まず明治大学での大学院セミナー「祇園精舎の鐘の声考―祇園寺図経覚書―」の開催、さらにコロンビア大学において、セミナー「大学における古典教育」を開催した。これらを通じて、去年度に引き続き国内外の研究者との連携を促進することができた。特にコロンビア大学でのセミナーは2012年度から毎年継続的に開催されており、英語圏の漢文学習者向けのテキスト作成のプロジェクトも、このセミナーを通じて具体化しつつある。また今年度の大きな成果として、2015年3月9日から13日にかけて韓国の諸大学で開催したセミナー・集中講義をあげることができる。具体的には、韓南大学校で開催された特別講演「ひとつの漢字世界としての東アジア」、高麗大学校での特別講義「漢字世界としての東アジア」、成均館大学校で特別講演「方法としてのテキスト理解」および「近代東アジアにおける漢文体─権威と通用─」、誠信女子大学校での集中講義「東アジア古典学の理解」となる。この一連のセミナー・集中講義では、国内の東アジア古典学研究者8名を韓国に派遣し、最新の研究内容を現地の研究者や大学院生と共有し、議論することができた。これらのセミナー等の記録は随時ホームページ上に掲載され、参加者が共有するグループウェアにおいて資料も共有された。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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