研究課題
基盤研究(A)
本研究では、チベット語の最古層である7世紀から10世紀の碑文・紙文書・木簡を網羅的に解読整理し、データ解析することにより、基本的な言語構造とそれが多民族的社会背景で成立した経緯を解明した。また、チベット文字で書かれた未解読文献であるシャンシュン語、ナム語の解析も行い、統計処理分析を導入することで各言語間の親疎関係について見通しを得た。さらに、古チベット文献につづくカラホト出土文書についてもカタログを作成し出版することで、11世紀から世20紀への変化をあとづけることができた。その結果、最古層のチベット語の基本構造の解明とそこからの歴史的変遷を踏まえた歴史文法を構築することができた。
言語学