研究課題
基盤研究(A)
本研究は、17世紀以降のグローバリゼーションの進展がローカルな地域社会に与えた影響を長期的かつ実証的に考察するものであった。具体的には、東南アジアのジャワ島における3つの海港都市(バタヴィア、スマラン、スラバヤ)を事例として、多言語の貴重史料を駆使しながら分析を行なった。その結果、それらジャワの海港都市が、近世以来、内陸部の社会と島外の世界経済とを結ぶアジアの結節点となり、そこに流入する人・モノ・カネ・情報を介して、独特の都市経済・社会を作り上げていった過程を明らかにすることができた。
経済史