研究課題
最終年度である本年度は、参加者各自の個別研究を進め、これまの成果をまとめる作業をおこなった。現地調査としては、代表者、分担者、協力者のうち9人がそれぞれの研究対象とする地域に赴き、現地研究者と意見交換し、研究動向を調査して史資料を入手した。現地協力者で、社会主義期に活動した歴史家にオーラルヒストリー・インタビューをおこなったモルナール・ヤーノシュは、これまでのインタビュー記録をまとめて、ネット上に公表した。11月には研究参加者による会合を開き、これまでの研究成果を持ち寄って報告し、意見交換をおこなった。おもな報告のテーマは以下の通りである。「「雪どけ」とソ連の歴史学―1953-56年の『歴史の諸問題』誌の活動」「ランデヴーできないふたり―1950年代パリのCz・ミウォシュとW・クーラ」「トーマス・カリヤハルム(1944~)」「社会主義期ルーマニアの『史学雑誌』に表明された西の隣国と異なる歴史認識―ハンガリーの『トランシルヴァニア史』(1986年)への反論をめぐって―」「ポーランドの歴史双六「ピャスト」に寄せて」「『世紀』Szazadokの歴史」。会合での議論を通して、各地域の個別事例を比較対照して考察し、社会主義期の東欧ロシアという共通の観点から検討した。また、共通テーマとして設定した各地域の歴史学雑誌の歴史について、論文執筆に向けて、各自が収集してきた情報を交換した。参加者は、研究発表の欄に示した通り、研究成果となる個別論文等を著し、学会誌などに公表している。共通テーマに設定した各地域の歴史学雑誌の歴史については、論文として整えられたものは個々が逐次公表し、それ以外のものは共著論文として公表するための作業を進めている。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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東欧史研究
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http://www.hsze.hu