研究課題
基盤研究(A)
この研究は圧痕法の実証的研究推進のための二つの主な目的をもつ。一つはモンゴル、ロシア、韓国と日本の初期農耕を圧痕法によって探ること、そしてもう一つは植物考古学研究における圧痕法の理論的・方法論的特質を確立することである。研究の結果、各地における初期農耕の導入時期とその特徴および今後の問題点を明らかにできた。さらには貯蔵食物害虫を初めとする家屋害虫の成立過程に関する証拠を得ることができた。また、圧痕法の特質を明らかにし、軟X線による調査を基軸にした圧痕の悉皆調査法を開発した。これらは今後の圧痕法による研究の推進の基礎となる。
考古学