研究課題
今年度も当初の計画通り、分担研究者や韓国側の研究協力者である金武重氏や洪ボ植氏らと連絡を取りながら進めた。研究活動ではまず、「日韓交渉の考古学―古墳時代―」研究会と韓国考古学会の共催で第4回研究会を、平成28年11月5日・6日に「日韓の古墳」と題して、韓国の崇実大学校で開催できた。古墳の形態比較や築造技術、横穴式石室などの内部主体、近年明らかになった韓国での倭系古墳の実態解明とその意義などを取り扱い、参加者は日韓の研究者を合わせて200名を超えると共に、2日午前中までの発表と2日目午後の討論内容は、ともに充実して好評であった。研究代表者はこの共同研究会の研究協力者に鈴木一有、高田寛太、青木敬、寺井誠、通訳に坂井(比嘉)えりか、補助者に長安慧、太田智、神啓崇を招聘した。また、平成29年1月下旬には金武重氏を招聘して最終報告書の原稿。図面整理を実施した。研究分担者も1月から2月に韓国側の古墳研究者である金東淑、金洛中、洪ボ植、韓玉珉、李在賢および漁具研究者の金在弘を招聘し、ひざを突き合わせて資料を検討できた。最終報告書の論考片の原稿は3月末に、目次案を一部修正する形で、Ⅰ総説、Ⅱ集落・土器(窯)・鉄および鉄器生産、Ⅲ古墳、Ⅳ武器・武具・農工具・漁具、Ⅴ馬具、Ⅵ金属製装身具という構成のもとで提出してもらった。資料編は日韓の主要遺跡資料をまとめた。朝鮮三国時代関係の白黒ネガ、カラースライドのデジタル化もほぼ完了した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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物と技術の古代史 金属編(吉川弘文館)
巻: 1 ページ: 223-273
両宮山古墳とその時代
巻: シンポジウム記録集1 ページ: 104-120
専修大学人文科学年報
巻: 第47号 ページ: 1-20
古代学研究
巻: 第212号 ページ: 41-52
季刊考古学(雄山閣)
巻: 第137号 ページ: 47―52
実相寺古墳群―別府の大型横穴式石室墳に関する総括報告書―
巻: 1 ページ: 173-180
騎馬文化と古代のイノベーション(角川書店)
巻: 1 ページ: 176-215
巻: 第137号 ページ: 76-81
巻: 第137号 ページ: 53-57
巻: 第137号 ページ: 66-70
多摩考古
巻: 46 ページ: 35-58
中西部地域考古学研究
巻: 1 ページ: 322―342
考古学は科学か―田中良之先生追悼論文集
巻: 1 ページ: 659-678
国史跡指定記念企画展 船原古墳展
巻: 1 ページ: 25―30
久米田古墳群発掘調査報告
巻: 1 ページ: 187-190