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2016 年度 実績報告書

財産権の現代化と財産法制の再編

研究課題

研究課題/領域番号 24243014
研究機関京都大学

研究代表者

潮見 佳男  京都大学, 法学研究科, 教授 (70178854)

研究分担者 橋本 佳幸  京都大学, 法学研究科, 教授 (00273425)
コツィオール ガブリエーレ  京都大学, 法学研究科, 准教授 (10725302)
松岡 久和  京都大学, 法学研究科, 教授 (30165782)
愛知 靖之  京都大学, 法学研究科, 教授 (40362553)
木村 敦子  京都大学, 法学研究科, 准教授 (50437183)
山本 豊  京都大学, 法学研究科, 教授 (60108438)
長野 史寛  京都大学, 法学研究科, 准教授 (60551463)
山本 敬三  京都大学, 法学研究科, 教授 (80191401)
横山 美夏  京都大学, 法学研究科, 教授 (80200921)
佐久間 毅  京都大学, 法学研究科, 教授 (80215673)
和田 勝行  京都大学, 法学研究科, 准教授 (90551490)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2017-03-31
キーワード事業財産権 / 情報財産権 / 環境財産権 / 人格財産権 / 民法改正 / 財産法制の再編 / 財産権の現代化 / 不法行為
研究実績の概要

今期の研究課題としては、事業財産権・情報財産権・環境財産権・人格財産権という新たな財産権に関する個別研究を踏まえ、4年間の研究の総括として「財産法制の再編」を提言することが、当初計画で企図されていた。そこで、今期は、民法(財産法)の現代化の要請に応じた改正の方向性を示すこと、特別法の再編・整備を含めた立法提案をおこなうとともに、その成果を発信することを目指した。今年度の成果は、①研究代表者である潮見による債権法の理論体系の再構築を示した『新債権総論Ⅰ』、同『債権総論Ⅱ』(今国会における民法改正法案の成立を待って、29年7月頃に刊行予定)、研究分担者でありサブリーダーである松岡久和による立法提案をも含む体系書である『物権法』・『担保物権法』の刊行という形で具体化し、本研究の成果を踏まえた新たな民法体系を提示することができた。また、②研究分担者の一人である佐久間毅を責任者とし、同じく研究分担者である横山美夏らも加わり、29年10月に日本私法学会シンポジウムとして「非営利法人に関する法の現状と課題」を実施することが決定済みであり、そこにおいて、本共同研究の成果の一部を公表し、学会メンバーとの間で知見の共有に貢献する機会を得ることができた。これらは、27年度において、潮見を責任者として実施し、研究分担者である松岡久和、山本敬三、橋本佳幸、長野史寛が参画した私法学会シンポジウム「不法行為法の現代的課題」での救済面から見た財産法制の現代化を企図した研究発表とともに、財貨帰属・移転秩序面からみた財産法制の再編に結びつく成果である。加えて、個々の「新たな財産権モデル」を深める個別論文を、とりわけ、「人格財産権」に関して木村敦子が、「情報財産権」に関して愛知靖之が、「事業財産権」に関しては和田勝行が、それぞれ共同研究の成果を基礎に、それを深化させるものとして公表し、学界の進歩に寄与した。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (28件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (17件) (うち謝辞記載あり 3件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (8件)

  • [雑誌論文] 民法177条の第三者の範囲2017

    • 著者名/発表者名
      松岡久和
    • 雑誌名

      Law Practice 民法

      巻: 1 ページ: 212-218

  • [雑誌論文] 抵当権の消滅2017

    • 著者名/発表者名
      松岡久和
    • 雑誌名

      Law Practice 民法

      巻: 1 ページ: 315-320

  • [雑誌論文] 医薬品の製法発明と均等論2017

    • 著者名/発表者名
      愛知靖之
    • 雑誌名

      Law & Technology

      巻: 74 ページ: 75-83

  • [雑誌論文] 知的財産権侵害における不当利得返還請求2017

    • 著者名/発表者名
      長野史寛
    • 雑誌名

      法学論叢

      巻: 180-5・6 ページ: 662-689

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 破産・民事再生手続における(第三者)所有権留保の取り扱いに関する一考察2017

    • 著者名/発表者名
      和田勝行
    • 雑誌名

      法学論叢

      巻: 180-5・6 ページ: 1-42

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 価値追跡と信託――ドイツおよびオーストリアにおける議論を素材として――2017

    • 著者名/発表者名
      ガブリエーレ・コツィオール
    • 雑誌名

      法学論叢

      巻: 180-5・6 ページ: 601-621

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] カラオケリース業者の注意義務2016

    • 著者名/発表者名
      潮見佳男
    • 雑誌名

      著作権判例百選

      巻: 5 ページ: 208-209

  • [雑誌論文] 不当利得と不法行為2016

    • 著者名/発表者名
      松岡久和
    • 雑誌名

      民法研究

      巻: 2 ページ: 47-62

  • [雑誌論文] 信託における不法行為責任2016

    • 著者名/発表者名
      橋本佳幸
    • 雑誌名

      信託法研究

      巻: 41 ページ: 41-71

  • [雑誌論文] 職務発明規程の『不合理』性判断-『実体面』をどこまで考慮することが可能か-2016

    • 著者名/発表者名
      愛知靖之
    • 雑誌名

      Law & Technology

      巻: 71 ページ: 1-10

  • [雑誌論文] TPP協定に基づく法定損害賠償制度の著作権法への導入と法定損害賠償・追加的(懲罰的)損害賠償を命じた外国判決の承認執行2016

    • 著者名/発表者名
      愛知靖之
    • 雑誌名

      別冊パテント

      巻: 16 ページ: 154-166

  • [雑誌論文] プロダクト・バイ・プロセス・クレームの解釈と有効性-権利範囲の明確化・第三者の予測可能性確保という観点から-2016

    • 著者名/発表者名
      愛知靖之
    • 雑誌名

      Law & Technology別冊

      巻: 2 ページ: 64-74

  • [雑誌論文] 物概念の現代的課題2016

    • 著者名/発表者名
      横山美夏
    • 雑誌名

      民事法学(韓国民事法学会)

      巻: 77 ページ: 349-360

  • [雑誌論文] グローバル化と法の変容 : グローバル化による法学研究の変容と学問共同体の課題(8)グローバル化時代の市民生活と民法学2016

    • 著者名/発表者名
      横山美夏
    • 雑誌名

      法律時報

      巻: 88-7 ページ: 78-83

  • [雑誌論文] 相続預金の払戻拒絶と弁護士費用賠償2016

    • 著者名/発表者名
      長野史寛
    • 雑誌名

      金融法務事情

      巻: 2052 ページ: 6-17

  • [雑誌論文] 不利益事実の不告知と重要事項2016

    • 著者名/発表者名
      山本豊
    • 雑誌名

      法律時報

      巻: 88-12 ページ: 23-30

  • [雑誌論文] 詐害行為取消権:破産法上の否認権との比較から2016

    • 著者名/発表者名
      和田勝行
    • 雑誌名

      法学セミナー

      巻: 61-8 ページ: 20-25

  • [学会発表] Das Recht auf Vergessenwerden aus japanischer Sicht2017

    • 著者名/発表者名
      長野史寛
    • 学会等名
      Juristentreffen der Deutschland-Alumni des ostasiatischen Fachnetzwerkes fuer Rechtswissenschaft
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2017-03-26
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 物概念の現代的課題2016

    • 著者名/発表者名
      横山美夏
    • 学会等名
      東アジア民事法学国際シンポジウム
    • 発表場所
      福建師範大学(中国・福州)
    • 年月日
      2016-10-15
    • 国際学会
  • [学会発表] 信託における不法行為責任2016

    • 著者名/発表者名
      橋本佳幸
    • 学会等名
      信託法学会
    • 発表場所
      キャンパスプラザ京都
    • 年月日
      2016-06-12
  • [図書] 新債権総論Ⅰ2017

    • 著者名/発表者名
      潮見佳男
    • 総ページ数
      857頁[予定]
    • 出版者
      信山社
  • [図書] 新債権総論Ⅱ2017

    • 著者名/発表者名
      潮見佳男
    • 総ページ数
      801頁[予定]
    • 出版者
      信山社
  • [図書] 物権法2017

    • 著者名/発表者名
      松岡久和
    • 総ページ数
      338頁
    • 出版者
      成文堂
  • [図書] 担保物権法2017

    • 著者名/発表者名
      松岡久和
    • 総ページ数
      423頁
    • 出版者
      日本評論社
  • [図書] 新注釈民法(15)債権(8)2017

    • 著者名/発表者名
      橋本佳幸
    • 総ページ数
      970頁のうちの259-368頁
    • 出版者
      有斐閣
  • [図書] 不法行為責任内容論序説2017

    • 著者名/発表者名
      長野史寛
    • 総ページ数
      341頁
    • 出版者
      有斐閣
  • [図書] 契約法の現代化Ⅰ-契約規制の現代化2016

    • 著者名/発表者名
      山本敬三
    • 総ページ数
      425頁
    • 出版者
      商事法務
  • [図書] 松川正毅=窪田充見編、新基本法コンメンタール相続(民法第882条~第1044条)2016

    • 著者名/発表者名
      木村敦子
    • 総ページ数
      284頁のうちの54-107頁
    • 出版者
      日本評論社

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公開日: 2018-01-16  

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