研究課題
平成27年度には、これまで実施した研究及び平成26年度に実施した国際シンポジウムの実績を元に一般向けも含めて研究成果の発信を行った。具体的には、医療経済学会が刊行する学術雑誌に、国際シンポジウムでの発表内容を論文化し掲載予定である。第一論文は、ケア統合の基盤となるプライマリアの政策の在り方を論じた河口・スミス論文、第二論文は、慢性期医療・介護に対する保障制度の在り方を論じたクリーフ・河口論文、第三論文は、在宅ケアのケア統合の具体的な手法を、フィンランドにおける試行プロジェクトであるkotitoriの研究成果から論じたリルランク論文である。つぎに、一般向け経済雑誌である週刊エコノミスト誌(毎日新聞社)に、より一般的な解説記事を掲載した。具体的には、「需要予測」(第93巻34号)「高齢化」(第93巻39号)「リスク調整」(第93巻45号)「終末期医療」(第93巻50号)などの高齢者の慢性期医療・介護に関する研究成果を紹介している。さらに、一般ビジネスマン向けの日本経済新聞(日本経済新聞社)に、一般向けの記事を連載した。具体的には、日本経済新聞朝刊の「やさしい経済学」欄に第7章「医療介護の課題」として、「健康資本」「制度設計」「医療介護人材」「医療介護サービスの補完関係」「民間保険」「社会保険」「リスク構造調整」の解説を研究成果を踏まえて掲載した。また、ケアの統合による費用抑制減効果については、公的保険者が実施する疾病管理モデルの医療費抑制効果に着目した分析結果を国際医療経済学会の世界大会で口頭発表した。今後、査読付き英文学術雑誌に投稿する予定である。併せて、医療経済学のテキストとして出版した書籍にも、本研究プロジェクトの研究成果に関する知見を盛込む形で、学術的な貢献を行った。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Japanese Journal of Health Economics and Policy
巻: E3 ページ: 印刷中
経済研究
巻: 210 ページ: 163-196
フィナンシャル・レビュー
巻: 123 ページ: 6-63
健康保険
巻: 69 ページ: 18-21