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2012 年度 実績報告書

戦後日本における中等教育改革の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24243072
研究種目

基盤研究(A)

研究機関名古屋大学

研究代表者

植田 健男  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (10168627)

研究分担者 神山 正弘  帝京平成大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00152869)
山本 由美  和光大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00442062)
西野 節男  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (10172678)
松下 晴彦  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (10199789)
元兼 正浩  九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (10263998)
勝野 正章  東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (10285512)
光本 滋  北海道大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (10333585)
阿部 英之助  和歌山大学, 教育学部, その他 (10408982)
山村 滋  独立行政法人大学入試センター, その他部局等, 教授 (30212294)
服部 美奈  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (30298442)
中嶋 哲彦  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (40221444)
横井 敏郎  北海道大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (40250401)
南部 初世  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (40263058)
大谷 尚  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (50128162)
早川 操  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (50183562)
吉川 卓治  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (50230694)
佐貫 浩  法政大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60162517)
石井 拓児  愛知教育大学, その他の研究科, 准教授 (60345874)
西村 貴之  首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 助教 (60533263)
姉崎 洋一  北海道大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (80128636)
佐々木 隆生  北星学園大学, 経済学部, 教授 (70091692)
児美川 孝一郎  法政大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50287835)
乾 彰夫  首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 教授 (90168419)
研究期間 (年度) 2012-10-31 – 2017-03-31
キーワード中等教育改革 / 高校教育 / 中学教育 / 高大接続 / 職業世界との接続
研究概要

研究初年度の平成24年度は、以下に述べるように②と④と⑤の三つの研究グループを中軸として、同時並行的に研究活動を進めた。
まず、②の中等教育発展史グループを中心として、戦後教育改革の出発点において戦前の中等教育のあり方と遺産をどのように総括し、それに対していかなる新たな中等教育像が打ち立てられたのかを明らかにし、そのうえでその後の中等教育の普及状況と発展過程を歴史的に俯瞰する作業を開始した。主として、文献研究によるものであり、新たな行政資料等の発掘も視野においてこの作業を進め、先ずは、わが国におけるこれまでの中等教育研究の成果を批判的に吟味し、研究の視点について総括を行った。
また、④の比較中等教育グループは、戦前のわが国の中等教育制度の設計に大きな影響を与えたイギリスとドイツの中等教育制度をはじめとして、現在、今日的課題として中等教育改革を進めている国々を調査研究対象として、それぞれの国における戦前・戦後の中等教育の概念と制度形態、およびその実態を解明する作業を進めた。これについては、文献による調査だけではなく、今日の制度実態について把握するために実地調査も併せて行った。
同時に、⑤の中等教育実態の分析グループは、今日の中等教育の現状把握を進めるための調査の準備を進め、これまで行われてきたこの種の調査についてその概要を整理し、今回の調査活動の設計を行った(なお、本格的な調査の実施は、第三年度目を予定している)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

比較中等教育研究グループを中心として海外の四カ国をとして現地調査を実施し、概ね、その概要を把握することができた。また、同時に、中等教育発展史グループを中心として、戦後教育改革の出発点において戦前の中等教育のあり方と遺産をどのように総括し、いかなる新たな中等教育像が打ち立てられたのかを検討し、わが国におけるこれまでの中等教育研究の成果を批判的に吟味し、今後の研究の視点についてほぼ総括を行うことができた。
これらの研究の過程において、何人もの若手研究者を組織することができ、わが国における中等教育研究の新たな担い手を育成しつつあることも重要な到達点である。

今後の研究の推進方策

比較中等教育研究においては、新たな中等教育システムのモデル構築のために、調査対象国をさらに拡大して、データ収集に努めたい。そのために、若手研究者の参入によって研究グループの補強を行いたい。
さらに、本格的に、わが国の中等教育の実態把握を進めるために、実地調査を含めた調査研究を進めることとしたい。特に、昨年度末に中等教育に大きなインパクトを与えることになったいわゆる「国際化」の進展が、後期中等教育における教育活動の設計や展開に対して、どのような実態変化を導いているのかを、解明することにしたい。

  • 研究成果

    (20件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (9件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 3件) 図書 (7件)

  • [雑誌論文] 『推薦入試』で求められる『学力』観2014

    • 著者名/発表者名
      植田健男
    • 雑誌名

      進路指導研究会紀要

      巻: XXIV ページ: 12-20

  • [雑誌論文] 『知識資本主義』、『知識基盤社会論』批判―グローバル化と新自由主義教育政策下の学力問題を考えるために―2014

    • 著者名/発表者名
      佐貫浩
    • 雑誌名

      生涯学習とキャリアデザイン(2013年度法政大学キャリアデザイン学会紀要)

      巻: Vol.11 No.2 ページ: 59-74

  • [雑誌論文] 達成度テストに『基礎』と『発展』の二つが必要か2014

    • 著者名/発表者名
      佐々木隆生
    • 雑誌名

      教職研修(教育開発研究所)

      巻: 第498号 ページ: 86-89

  • [雑誌論文] 高校総合学科における『職業教育度』と母体行の編成との関係2014

    • 著者名/発表者名
      阿部英之助、原健司、林萬太郎
    • 雑誌名

      和歌山大学教育学部紀要

      巻: 第64集 ページ: 87-96

  • [雑誌論文] 学校と職業世界のあいだ―戦後高校教育政策の転回と今日的課題―2013

    • 著者名/発表者名
      児美川孝一郎
    • 雑誌名

      日本教育政策学会年報

      巻: 第20号 ページ: 25-40

  • [雑誌論文] 高校再編整備と過疎地域の高校存続2013

    • 著者名/発表者名
      横井敏郎
    • 雑誌名

      月刊高校教育

      巻: 第46巻第13号 ページ: 26-29

  • [雑誌論文] 改訂学習指導要で、いま学校は2013

    • 著者名/発表者名
      植田健男
    • 雑誌名

      クレスコ

      巻: 153 ページ: 16-21

  • [雑誌論文] 『教育困難校』におけるキャリア支援の現状と課題―高校教育システムの『周縁』―2013

    • 著者名/発表者名
      児美川孝一郎
    • 雑誌名

      教育社会学研究

      巻: 第92集 ページ: 47-63

  • [雑誌論文] 高校教育の現状と『高卒資格』をめぐる課題:2000年代の変容を中心に2013

    • 著者名/発表者名
      乾彰夫
    • 雑誌名

      首都大学東京人文科学研究科人文学報(教育学)

      巻: 第48号 ページ: 1-16

  • [学会発表] 教育課程づくりを軸とした学校づくり

    • 著者名/発表者名
      植田健男
    • 学会等名
      中部教育学会
    • 発表場所
      富山大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本における青年期の学習保障制度と生活保障制度の横断的検討

    • 著者名/発表者名
      石井拓児
    • 学会等名
      日本教育学会第72回大会ラウンドテーブル「『無償教育の漸進的導入』と大学法人経営」
    • 発表場所
      一橋大学
  • [学会発表] 転換期にある後期中等教育と高等教育の日本型接続

    • 著者名/発表者名
      佐々木隆生
    • 学会等名
      大学管理行政学会北海道地区研究会講演
    • 発表場所
      北星学園大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 転換期にある後期中等教育と高等教育の日本型接続

    • 著者名/発表者名
      佐々木隆生
    • 学会等名
      北海道地区大学SD研修「大学職員セミナー」講演
    • 発表場所
      北海道大学
    • 招待講演
  • [図書] 協同と探究で「学び」が変わる2014

    • 著者名/発表者名
      名古屋大学教育学部附属中・高等学校
    • 総ページ数
      176
    • 出版者
      学事出版社
  • [図書] 細川孝編『「無償教育の漸進的導入」と大学界改革』、石井拓児「日本における青年期の学習費保障と生活保障制度の横断的検討」2014

    • 著者名/発表者名
      細川孝、日永龍彦、渡部昭男、望月太郎、米津直希、石井拓児、渡部(君和田)容子、重本直利
    • 総ページ数
      190(115-138)
    • 出版者
      晃洋書房
  • [図書] 石井守編著『社会的ひきこもりと登校拒否・不登校』、石井拓児「社会的ひきこもり問題が問いかけているこれからの学校・教師のあり方について」2014

    • 著者名/発表者名
      石井守、姉川駿一、高砂光雄、石井拓児、田中賀陽子
    • 総ページ数
      142(101-109)
    • 出版者
      教育史料出版会
  • [図書] 細井・石井・光本編『新自由主義大学改革-国際機関と各国の動向-』、姉崎洋一「グローバリゼーションとイギリスの大学改革」(83-100頁)、石井拓児「グローバリゼーションとニュージーランドの大学改革」(101-118頁)、光本滋「グローバリゼーションと中国の大学改革」(160-179頁)、植田健男・川口洋誉「新自由主義と国立大学のガバナンス」(244-261頁)、光本滋「新自由主義と公立大学」(262-281頁)2014

    • 著者名/発表者名
      浅野かおる、姉崎洋一、石井拓児、植田健男、梅澤収、岡田知弘、川口洋誉、蔵原清人、田中秀佳、成嶋隆、日永龍彦、細井克彦、堀雅晴、光本滋、米津直希、山口和孝
    • 総ページ数
      366
    • 出版者
      東信堂
  • [図書] 教育科学研究会編『講座 教育実践と教育学の再生 5 3.11と教育改革』、中嶋哲彦「矛盾を内包する新自由主義的教育改革」(221-234頁)、勝野正章「教師のアイデンティティを編み直す」(235-254頁)、中田康彦「教育改革の経験を総括する」(255-276頁)、佐貫浩「生存権保障と教育の自由の回復へ」(277-297頁)2013

    • 著者名/発表者名
      谷雅泰、白木次男、遠藤智恵、佐々木宏紀、制野俊弘、佐藤広美、佐藤修二、安達智則、宮下聡、鈴木敏夫、平井美津子、渡辺治、中嶋哲彦、勝野正章、中田康彦、佐貫浩
    • 総ページ数
      303
    • 出版者
      かもがわ出版
  • [図書] 日本教育制度学会編『現代教育制度改革への提言』、南部初世「義務教育段階における学校間連携・接続の課題と展望」(上巻126-144頁)、中嶋哲彦「現代資本主義国家における教育行政とその改革」(下巻234-248頁)2013

    • 著者名/発表者名
      桑原敏明、清水一彦、南部初世、中嶋哲彦 他
    • 総ページ数
      上巻271頁、下巻267頁
    • 出版者
      東信堂
  • [図書] 馬越徹・大塚豊編『アジアの中等教育改革―グローバル化への対応―』、西野節男「マレーシア―国民統合とグローバル化・イスラーム化の課題」(164-189頁)、服部美奈「インドネシア―グローバル時代を生き抜く国民教育の見取図」(222-251頁)2013

    • 著者名/発表者名
      13. 大塚豊、馬越徹、韓龍震、小川佳万、所澤潤、中井俊樹、北村友人、近田政博、野津隆志、西野節男、池田充裕、服部美奈
    • 総ページ数
      260
    • 出版者
      東信堂

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公開日: 2015-05-28  

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