研究課題
当初計画では、本年度の後半は、本課題で使用するSWIMS装置がハワイに移送され、すばる望遠鏡に取り付けて試験観測が始まる予定になっていた。しかし残念ながら装置側と観測所の受け入れの都合で遅れてしまい、年度内に装置の取り付けが出来なかった。したがって、本課題で購入してインストールしたフィルターに実際に光を通してパフォーマンステストを行い、それを元に観測計画をより具体的に調整するという計画は叶わなかった。しかしながら、観測が始まった時に真っ先に狙うべきターゲットの選定に向けて、密接に関連する様々な観測的研究や、今後の共同研究の議論を国内外で進めた。具体的には、本課題で狙う一般フィールドでは、一部類似したZFOURGEプロジェクトの主要チームメンバーをオーストラリア国立天文台から日本の国立天文台に一ヶ月ほど招き、その期間に重点的に協力体制の構築と、共同研究の内容の議論を行った。また、主要なサーベイフィールドとなるGOODS-S領域においては、すばるの観測提案を提出して採択され、深い狭帯域撮像観測によって遠方星形成銀河のサンプル構築を継続して行っている。また、ターゲットとなる銀河団については、すばる望遠鏡の新しい装置HSCを使った大規模サーベイプロジェクトのデータを用いて遠方銀河団探査を行い、多くの候補天体を発見し、分光データによる確認作業も進めた。今後のより系統的な銀河団探査への道筋をつけた。このように、SWIMSが観測できる状態になればすぐにサイエンスプログラムをスタートできる体制を整えた。また本課題は世界中で探査が進む有名フィールドにおいて斬新なデータを供給する独創的なサーベイ計画であるため、世界中の同業者に注目されている。したがって様々な情報交換をしたり協力体制を築いたりするために、銀河形成及び進化に関する主要な国際会議にも多く出席して口頭講演を行い、広く議論を行った。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 6件、 査読あり 7件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 5件、 招待講演 2件)
ApJ
巻: 834 ページ: id. 135
10.3847/1538-4357/834/2/135
A&A
巻: 未定 ページ: 未定
ApJ Letters
MNRAS
巻: 458 ページ: 3443-3454
10.1093/mnras/stw534
巻: 826 ページ: id. 72
10.3847/0004-637X/826/1/72
ApJ Letter
巻: 826 ページ: id. L28
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巻: 462 ページ: 181-189
10.1093/mnras/stw1655