研究課題
基盤研究(A)
星形成における磁場の役割はよく理解されていない。その主な理由は、磁場強度の測定が困難だからである。本研究の目的は、星形成領域、特に高密度コアの磁場構造とその力学的役割に制限を与えることである。まず、ゼーマン観測を行うための受信機システムを開発し、野辺山45m鏡を用いて、星形成前のコアに豊富に存在するCCS分子輝線のゼーマン観測を行い、星形成前のコアの磁場強度を測定した。その結果、TMC-1コアに対して、CCSでは初めてのクリアなゼーマン分裂の検出に成功し、約200マイクロガウスという強い磁場でコアが支えられていることを発見した。理論研究では、直線偏波マップを作成するツールを開発した。
理論天文学