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絶縁体スピントロニクスの物理を探求し、新しいスピン利用技術の基盤構築を目指して研究を遂行した結果、以下の成果を得た。
1. 有機ポリマー導体といったエレクトロニクス基盤材料への高効率スピン注入に成功した。2. 磁性絶縁体に接した常磁性金属で発現する新奇な磁気抵抗効果を発見し、その起源が金属・絶縁体界面でのスピン流交換にあることを突き止めた。3. 長距離磁気秩序のない常磁性絶縁体や、表面のみが導電性を持つトポロジカル絶縁体へのスピン注入に世界で初めて成功した。4. 熱流印加により絶縁体中のスピン流生成効率を初めて制御した。逆にスピン流で熱を変位させる新しい非相反熱スピン流効果も発見した。
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