真空紫外域において広帯域に連続波長可変なレーザー光源を実現することを目指した。そのために必要とされる様々な二周波数の組合せで発振可能な連続発振注入同期チタンサファイアレーザーを完成させた。また、そのレーザー光に周波数標準の精度を転写することを狙いとして、周波数分割の手法を確立した。さらに、そのようなレーザー光を用いて高次誘導ラマン散乱光の発生を人工的に操作することで、200 ~ 120 nmの真空紫外域における高次ラマンモードに100%に近い量子変換効率をもって波長変換が可能なことを数値計算から示した。また、その原理実証実験をおこない、数値計算が信頼できるものであることを実験的に示した。
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