研究課題
(1)[継続]模擬太陽風照射を行ったLLコンドライト隕石について,FIB-SEMおよび低加速Arミリング装置で薄膜試料を作成し,TEM観察を行った。オリビン,低Ca輝石,斜長石の観察を行い,学会発表した。論文作成中である。(2)模擬太陽風照射を行ったCMコンドライト隕石を電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM)観察し,FIB-SEMおよび低加速Arミリング装置で薄膜試料を作成し,TEM観察・分析を行った。シンポジウム及び学会で発表した。(3)アポロ11号,14号,17号回収の月レゴリス試料のFE-SEM観察を行った。15号回収試料のFE-SEM観察とは系統的な違いが見られた。本年度に,すでに観察済みの15号,12号回収試料と合わせて,FE-SEM観察し直し,系統的違いについて確認する。(4)アポロ15号回収の月レゴリス試料を使って,超高圧電子顕微鏡(HVEM)による太陽フレアトラック観察条件の確定を確定した。(5)を行う基礎となった。(5)第3回国際公募研究で配布されたイトカワ試料3個から,FIB-SEMおよび低加速Arミリング装置で試料作成し,太陽風及び太陽フレア照射組織のHVEM観察を行った。各試料は希ガス同位体質量分析も行った。試料の希ガス含有量が少なかったため,前年度のような明瞭な結果は得られなかった。(6)第3回国際公募研究で配布されたイトカワ試料5個を用いて,太陽風照射組織のTEM観察用資料の切削と,鉱物の酸素同位体質量分析のための試料作成を行った。現在,オーストラリア国立大学のIreland教授が分析中である。(7)第4回国際公募で配布されたイトカワ試料5個を,JAXA宇宙科学研究所の地球外試料キュレーションセンターにおいてFE-SEM観察を行った。(5)と同様の分析は本年度に行う。2,3,4回の公募試料の分析をまとめて論文にする予定である。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 4件、 査読あり 6件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)
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