酸塩化物,アルデヒド,ホルムアミド,二酸化炭素など入手容易な化合物を官能基源として用いることにより,アルキン,1,2-ジエン(アレン)などの不飽和化合物を触媒的に官能基化することに成功した。従来,触媒反応の過程で脱カルボニル化反応などにより官能基が失われることが多かったが,本研究では適切な中心金属および配位子の選択により,高選択的かつ高い原子効率で進行する変換反応を開発した。さらに,ヒドロシラン,シリルホウ素化合物,ジボラン化合物を官能基化の際に共存させることにより,官能基化と同時に水素化,ケイ素化,ホウ素化も選択的に進行した。
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