本研究では、π電子系多孔性高分子を設計し、分子骨格及び多孔構造を精密に制御する手法を開拓し、特異なナノ空間を有する高分子を材料合成し、新しい機能の開拓に成功した。特に、ナノ空間における分子相互作用の制御を通じて、新規な機能性共有結合性有機骨格構造を創出した。具体的に、『エネルギー貯蔵材料』、『有機触媒反応材料』、および『高選択性ガス吸着材料』を中心に、高電気容量、高エネルギー密度及び高出力密度を可能とする多孔性高分子物質群、有機触媒ユニットを内蔵した高効率多孔性有機触媒、および高容量で二酸化炭素やアミン類を吸着できる多孔性高分子物質群の創出に成功した。
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