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2013 年度 実績報告書

ミニ電気自動車を用いたアドホックネットワークとその利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24246068
研究機関新潟大学

研究代表者

間瀬 憲一  新潟大学, 自然科学系, フェロー (90313501)

研究分担者 中野 敬介  新潟大学, 自然科学系, 教授 (80269547)
研究期間 (年度) 2012-05-31 – 2017-03-31
キーワードアドホックネットワーク / 電気自動車 / センサネットワーク / 災害 / モニタリング
研究概要

各種センサ、通信機器を搭載したミニ電気自動車(ミニEV)を被災地の路上に多数固定配置して構成するアドホックネットワークに関して、リレーノード搭載ミニEVを配置することにより、接続性とリンク品質を保証するリレーノード配置方式を確立した。
東京都台東区1丁目周辺の道路106本、交差点252個、建物情報を含むデジタル地図を利用し、ゲートウェイノード1台とセンサノード4~24台を道路上に配置したモデルを対象に、ネットワークシミュレータScenargieの利用により提案手法を評価し、フロー負荷が低負荷の場合はほぼ100%に近いパケット配信率を示すことができた。これらのシミュレーション結果から提案するリレーノード配置方式の有効性を示した。
カメラによる映像監視を行うアドホックネットワークにおいて、映像データ送信レート制御方式を確立した。映像監視システム基本部及び、2つの送信レート制御方法を実装し、実験により評価を行った。送信データサイズ制御方式では最大3つの映像送信ノードが1つの映像収集ノードにデータ送信する実験を行い、無制御の場合と比較して受信成功率が改善し、鮮明な映像取得が可能であることを確認した。フレーム送信周期制御方式では、映像送信ノードが最大10台のシングルホップ通信実験を行い、最適周期に制御されることを確認した。
ミニEVにセンサを搭載して環境情報を取得し、ミニEV間のアドホックネットワークによりデータセンタへ収集するシステムにおいて、基地局を利用することにより、データ配送率の向上、配送遅延時間の削減を図る方法を検討した。車々間、車・基地局間の通信距離を制御することにより、パケット配送率が向上すること、基地局間にパケット再送機能を導入することにより、パケット配送率の向上とパケット配送遅延時間の削減が可能であることを示した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現実的な電波伝搬環境を反映できるシミュレーションにより、路上を利用するアドホックネットワークの性能評価が可能になった。
カメラによる映像監視を行うアドホックネットワークにおいて適切な輻輳制御により、鮮明な画像を取得する方法を開発し、実証実験により性能を確認することができた。
現実的な車の走行を反映できるシミュレーションにより、ミニEVと基地局を利用したアドホックネットワークの性能評価が可能になった。

今後の研究の推進方策

リレーノード数をより削減可能な方法を検討し、今年度の提案方式との比較を行う。また、大規模ネットワークでも短時間で計算可能なリレーノード選択アルゴリズムを開発する。
カメラによる映像監視を行うアドホックネットワークにおいて、パケット損失による画像品質劣化を防止するため、パケット再送機能を追加する。
ミニEVのアドホックネットワークに関して、上流基地局の動的な選択方式の実現方法、及び基地局を用いない方式との性能比較を進める。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] [招待論文] 電気自動車を利用する大規模災害時の通信確保及び被災地モニタリング2013

    • 著者名/発表者名
      間瀬憲一, 斎藤卓也, 高靖
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: Vol.J96-B, no.6 ページ: 562-571

    • 査読あり
  • [学会発表] 無線センサネットワークにおける 画像データ転送周期制御法の検討2014

    • 著者名/発表者名
      松田裕介,畠山昴,間瀬憲一,中野敬介
    • 学会等名
      電子情報通信学会 総合大会
    • 発表場所
      新潟市 新潟大学
    • 年月日
      20140319-20140319
  • [学会発表] 自動車と基地局を用いたセンサネットワークにおける次ホップ選定条件と基地局間パケット再送方式の性能評価2014

    • 著者名/発表者名
      今井洸介, 間瀬憲一, 中野敬介
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告
    • 発表場所
      松山市 ホテル奥道後
    • 年月日
      20140123-20140123
  • [学会発表] 路上空間を利用したセンサネットワークのリレーノード配置方式の検討2014

    • 著者名/発表者名
      板垣勇也,今井博英,間瀬憲一,中野敬介,岡田啓
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告
    • 発表場所
      松山市 ホテル奥道後
    • 年月日
      20140116-20140116
  • [学会発表] Performance Evaluation of Channel Assignment Methods for an Emergency Communication System Using Balloons "SKYMESH" in Disasters2013

    • 著者名/発表者名
      A. Mori, H. Okada, K. Kobayashi, M. Katayama, K. Mase
    • 学会等名
      International Symposium on EcoTopia Science 2013 (ISETS '13)
    • 発表場所
      名古屋市 名古屋大学
    • 年月日
      20131214-20131214
  • [学会発表] [ポスター講演] 無線ネットワークを用いた災害画像監視システムにおける 画像転送周期に関する検討2013

    • 著者名/発表者名
      松田裕介,間瀬憲一,岡田啓,中野敬介
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告
    • 発表場所
      浜松市 アクトシティ浜松
    • 年月日
      20130718-20130718
  • [学会発表] [ポスター講演] 災害映像モニタリングシステムにおける 動画送信レート制御法の検討2013

    • 著者名/発表者名
      松田裕介,間瀬憲一,中野敬介
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告
    • 発表場所
      熊本市 熊本大学
    • 年月日
      20130516-20130516
  • [学会発表] [ポスター講演] 無線・直収型のセンサデータ収集方式における 輻輳制御の最適パラメータに関する検討2013

    • 著者名/発表者名
      沖村光一郎,間瀬憲一,中野敬介
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告
    • 発表場所
      熊本市 熊本大学
    • 年月日
      20130516-20130516
  • [学会発表] [ポスター講演]気球を用いたアドホックネットワーク“スカイメッシュ”におけるチャネル割り当て手法の性能評価2013

    • 著者名/発表者名
      森敦史,岡田啓,小林健太郎,片山正昭,間瀬憲一
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告
    • 発表場所
      熊本市 熊本大学
    • 年月日
      20130516-20130516

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公開日: 2015-05-28  

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