研究課題
被災地をサブエリアに分割し、各サブエリアに電気自動車(EV)とマルチコプター型の無人航空機(UAV)のペアを割り当て、各UAVが担当サブエリア内の避難所上空を周回し、メッセージを送受信し、エリア内の基地局へメッセージを配送するシステムに関し、任意形状のエリアに対するエリア分割手法を開発した。さらに、同期リレー方式を実現するフライトスケジュール調整プロトコルを開発した。車々間アドホックネットワークを対象とした位置情報に基づくルーティングに関する従来研究を調査・体系化した。性能向上のため、地図情報に基づく道路情報感知に加え、リアルタイムのトラヒック/パケット感知が必須と考えられる。さらに、交通トラヒックの空間的・時間的な変動特性に対応するため、固定ノードの利用が必須と考えられる。これらの考察に基づき、固定ノードを活用した位置情報に基づく新たなルーティング方式を提案した。また、エピデミック型アドホックネットワークにおける情報更新等の研究を行った。UAVを用いた物流システムにおいて航続距離の制約を克服するため、電力供給用基地局を配備する構想を示した。電力供給をスケジューリングするためアドホックネットワークを用いる。正方形エリアをn×nの格子状に分割し、n台のUAVが中央の配送基地から各区画へ物資を運搬するモデルを構成し、各UAVの総配送距離が均等になるような、配送区画の分担が可能であることを示した。広域展開型アドホックネットワークの概念と広域展開条件を示し、固定ノード、気球ノード、自動車ノード、UAVノードのそれぞれを利用するネットワーキング構想の知見をまとめた。また、飛行船とUAVを組み合わせたハイブリッドUAVの構想と物流への利用方法を示した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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IEICE Trans. on Communications
巻: Vol.E99-B, No.09 ページ: 1938-1948
電子情報通信学会論文誌
巻: Vol.J99-B, No.10 ページ: 871-880
http://msv03.net.ie.niigata-u.ac.jp/