研究課題
前年度までに開発されたナノ秒パルス電場を用いた新規なセラミックス配向制御手法を用い、今年度は多様な材料系へとその用途展開を行った。大きく分けると以下の項目に分けることが出来る。 ①バリウムフェライトセラミックの配向制御と内部構造制御 ②カーボンナノチューブ分散型有機無機ハイブリッド材料における光センシング性能の発現③YTiO系酸化物セラミックスにおける溶融金属耐食性の向上 である。以下にそれぞれに関して概要を述べる①バリウムフェライトセラミックの配向制御と内部構造制御 本年度は更に配向制御プロセスを拡張展開する為に,電子ビームリソグラフィーを用いたナノ構造電極を用いることによって、更に高次な構造制御手法を開発した.また,このような有機無機ハイブリッド材料の内部構造を解析するための手法として,X線CTスキャンに着目し,同手法による内部構造解析を行ったところ、電場配向が材料中の配向性のみならず、内部構造をより高度に三次元制御出来る事を明らかとした。②カーボンナノチューブ分散型有機無機ハイブリッド材料における光センシング性能の発現 可視域から近赤外域に比較的安定した光吸収特性を持つCNTsをフィラーとして、PVDFポリマー内に分散させ、ナノ秒パルス電場を用いCNTsを配向させ光放射吸収特性を評価した結果、当該材料において課し広域から赤外領域において波長に依存せず同レベルの感度を有する光センシング性能を発現することが確認された。③YTiO系酸化物セラミックスにおける溶融金属耐食性の向上 本研究室においては、Y-Ti-O系が溶融アルミニウムや鋼に対して高い耐食性を有している事を見いだした。更に、その結晶構造を配向制御することにより異方的な耐食性を付与することにも成功した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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