研究課題
Ti-29Nb-13Ta-4.6Zr合金(TNTZ)およびTi-12Cr合金の実用化のために重要な圧縮疲労強度の改善のために両合金表面にキャビテーションピーニングを施した結果、圧縮疲労強度が改善されたが、特にTi-12Cr合金では圧縮疲労強度が著しく改善された、したがって、Ti-12Cr合金の脊柱固定器具用ロッドへの適用が期待される結果を得ることができた。これと同時に、この圧縮疲労強度の改善が残留応力の付与とともに強化相であるω相が加工誘起されたことによることも判明した。さらにTi-12Cr合金をベースに、侵入型ユビキタス軽元素である酸素(O)を添加し、合金組成を制御することでさらなる強化を試み、Ti-11Cr-0.2O合金を開発した。この合金では、T-12Cr合金に比べて、スプリングバックが小さく、かつ変形双昌誘起塑性による強化が可能であることを示した。TNTZ合金では、酸素量を約0.7%まで増大させることによって引張り強度および伸びがともに増大することを前年度までに見出していたことに基付き、今年度は酸素量を約0.1から0.7%まで変化させて、その疲労強度を調査した。その結果、酸素量の増大とともに疲労強度が増大し、約0.7%Oでは生体用として汎用されているTi-6Al-4V ELI合金の疲労強度に匹敵するようになることを見出した。この場合、いずれの酸素量でも加工誘起マルテンサイトが生成し、酸素量の増大とともに加工誘起マルテンサイトが微細化することおよび転移密度が減少することを明らかとした。加工誘起マルテンサイトの微細化も疲労強度の増大に寄与していると推定される。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (22件) (うち国際共著 6件、 謝辞記載あり 4件、 査読あり 21件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (22件) (うち国際学会 11件、 招待講演 3件) 図書 (3件)
Mater. Sci. Forum
巻: 879 ページ: 2549-2554
10.4028/www.scientific.net/MSF.879.2549
巻: 879 ページ: 2371-2376
10.4028/www.scientific.net/MSF.879.2371
Met. Mater. Trans. A
巻: 48 ページ: 139-149
10.1007/s11661-016-3836-5
巻: 879 ページ: 125-130
10.4028/www.scientific.net/MSF.879.125
バイオマテリアル
巻: 35 ページ: 20-23
RSC Advances
巻: 6 ページ: 7426-7430
Acta Materialia
巻: 106 ページ: 162-170
Materials Sciences and Applications
巻: 7 ページ: 181-191
Scientific Report
巻: - ページ: -
10.1038/srep29779
Materials Transaction
巻: 57 ページ: 1986-1992
Scripta Materialia
巻: 123 ページ: 144-148
材料の科学と工学
巻: 53 ページ: 126-131
日本金属学会誌
巻: 80 ページ: 764-777
Inernational Journal of Fatigue,
巻: 92 ページ: 360-367
J. Mech. Behav. Biomed. Materials
巻: 61 ページ: 174-181
Mater. Sci. Eng. C
巻: 62 ページ: 662-667
Metals
巻: 6 ページ: -
10. 3390/met6040076/
Advanced Healthcare Materials
10.1002/adhm.201600074
Regenerative Biomaterials
巻: - ページ: 1-13
10.1093/rb/rbw016
まてりあ
巻: 55 ページ: 142-146
チタン
巻: 64 ページ: 190-198
軽金属
巻: 66 ページ: 468-470