インドネシアでは、地表面に廃バイオマス、泥炭、褐炭が多く賦存し火災に伴うCO2の発生源ともなっている。本研究では、高水分未利用低品位炭と廃バイオマスの改質処理温度を多段に調節し水熱処理することによりフルフラール、HMF、カテコール等の液体化学原料、高カロリー一般炭をまたその後の処理により、コークス用原料炭、スラリー燃料、活性炭等を製造、さらにカテコール含有改質液体を利用し、石炭採掘の際に特に問題となっている酸性鉱山廃水抑制を行い、未利用炭素資源の有効利用とともに酸性鉱山廃水抑制等の研究を行った。その結果、固体産物及び液体産物それぞれの製造とそれらの有効利用等に関する有用な知見を得た。
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