太陽光と風力を同時に利用するウインドソーラータワーと名付けた複合型発電装置を研究開発した。基部に風車を持つタワーの形状を従来の単純円筒型から4゜の開き角を持つディフューザ型に変えることによってタワー内誘導風速が1.5倍以上になった。室内・風洞実験および数値計算で主な二つの発電メカニズム、熱上昇風および上空風による吸込み効果それぞれで発電効果の増加を確認した。これらの知見を野外10mタワーで検証。日照により温められた地表付近の空温とタワー上部付近の外気の温度との差とタワー内風速の間に強い関連性が認められた。また、熱上昇流が起きにくい状態で上空風の引込み効果も確認し実証サイズでの可能性を確かめた。
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