本申請研究では、分裂酵母を主要な生物モデル系として、申請代表者らによって独自に発見された因子を中心に、これらの因子がどのように組換え反応に関与するのか詳細に解析した。特に、以下の2点において大きな成果を得ることができた。1)Swi5-Sfr1タンパク質複合体のX線立体構造を決定し、Rad51依存的DNA鎖交換反応の活性化機構についてモデルを提唱した。2)ヘリカーゼ活性とユビキチンE3活性をもつFbh1が、それぞれの活性を利用して、Rad51リコンビナーゼに対して正負の制御をして、組換え反応のクオリティコントロールをしていることを明らかにした。
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