研究課題
2013年度は,前述した目的を達成するために,以下の研究を行った。1)プレウロサイベルアジリジンの合成化学的アプローチ:プレウロサイベルアジリジンを大量合成し,各実験に供給した。また。体内動態あるいは脳中の作用部位を知るために,蛍光プローブを合成を試みた。2) プレウロサイベルアジリジンのオリゴデンドロサイト特異的細胞毒性の機構解明:初代培養系を用い,プレウロサイベルアジリジンのオリゴデンドロサイト特異的毒性について確認を行った。またオリゴデンドロサイト特異的毒性の機構は明らかにされていないが,プレウロサイベルアジリジンのメチルエステルは毒性がないことに着目し,有機アニオン輸送体の細胞毒性における作用について検討を行った。3) スギヒラタケのゲノムデータベースを構築:次世代シークエンサーシステムを用いて,スギヒラタケのゲノムデータベースを構築し論文にまとめた。4) 活性型recombinant PPL発現系の構築:レクチン活性及びB3との複合体形成によりプロテアーゼ活性を示すrPPL発現系の構築を行った。宿主には担子菌Phanerochaete sordida YK-624株を用い,宿主由来のmanganese peroxidaseとの融合タンパク質としての発現を試み,さらに,細胞外分泌型シグナルペプチドを付加し,細胞外に融合タンパク質として分泌させる系を構築した。この結果は論文にまとめた。
2: おおむね順調に進展している
全ての項目について所期の目的をほぼ達成している。
所期の目的,方法で進めていく予定である。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
Journal of Microbiological Methods
巻: 100 ページ: 70-76
10.1016/j.mimet.2014.02.016
PloS ONE
巻: 8 ページ: e69681
10.1371/journal.pone.0069681