ChREBPα/βの発現量を絶対値定量する測定法を確立した。脂肪組織、肝臓、小腸でChREBPα/βの発現が認められたが、骨格筋ではChREBPαの発現のみが検出された。ChREBPα/βそれぞれを培養肝細胞に過剰発現させたところ、脂肪酸合成関連遺伝子発現はChREBPβにより有意に上昇した。マウス肝臓にChREBPβを過剰発現させると顕著な脂肪肝発症が認められた。マウスに果糖食を4週間投与するとChREBPβの顕著な上昇が認められ、肝臓脂肪量の有意な増加が見られた。SREBP-1cに変動は認められず、ChREBPβが誘発する脂肪蓄積にSREBP-1cは関与しないことが明らかになった。
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