研究課題
27年度は最終年度にあたるため、疫学調査を継続するとともに、これまでモンゴル・フィリピン・日本(大館市)で蓄積されたデータを解析し、国際学術誌に発表した。モンゴルのデータについては特に乳児(6ヶ月未満)と妊婦でのインフルエンザおよびRSウイルスの疾病負荷に関するデータを解析し、乳児・妊婦ではインフルエンザの疾病負荷は限られていることを示した(PLoS One. 2016 Feb 5;11(2):e0148421.)。また、大館市のデータについては小児が地域でのインフルエンザ流行に果たす役割について詳細な解析を行い、高齢化の進んだ地域でも小児が地域の流行に重要な役割を果たしていることを示した(BMC Infect Dis. 2015 Jul 23;15(1):282.、PLoS One. 2015 May 5;10(5):e0125642.)。さらにフィリピンにおいてはインフルエンザBの地域内でのウイルスの変異過程を解析し、熱帯地域であるフィリピンで持続するインフルエンザウイルスの伝播は他地域からのウイルスの流入と地域内でのウイルスの維持によるものであることを示した(Virology. 2016 Feb 18;492:21-24.)。また、それぞれの地域での研究協力者とともに、これまでのデータの総括を行い、今後の研究の方向性などについても議論を行った。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 3件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)
PLoS One
巻: 11 ページ: e0148421
10.1371/journal.pone.0148421.
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10.1016/j.virol.2016.02.001.
巻: 10 ページ: e0123755
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巻: 10 ページ: e0125642
10.1371/journal.pone.0125642.
BMC Infect Dis
巻: 23 ページ: 282
10.1186/s12879-015-1007-8.
http://www.virology.med.tohoku.ac.jp/