研究課題/領域番号 |
24249049
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
西村 正治 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00208224)
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研究分担者 |
鈴木 雅 北海道大学, 大学病院, 助教 (10374290)
今野 哲 北海道大学, 大学病院, 講師 (20399835)
長井 桂 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (40374293)
牧田 比呂仁 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (70533537)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | コホート研究 / 難治性喘息 / COPD |
研究実績の概要 |
北海道COPDコホート研究は、既に約300人の登録患者の5年間の前向き観察を終了しており、現在10年目までの調査研究に入っている。5年間の観察研究により、これまで呼吸機能が進行性であると理解されていたCOPDは、使用する薬剤の有無に関 わらず、Rapid decliners, Slow decliners,Sustainersの存在が明らかとなった。また、呼吸機能の低下に寄与する血漿中のバイオマーカーとして、adiponectin, leptin/adiponectin比の重要性が示された。また、急性増悪の頻度は、本研究登録患者においては、欧米の報告と比較し低いものの、QOLスコア、BMIがその規定因子であることを報告した。 北海道難治性喘息コホート研究においては、既に約120人の患者登録が終了し、現在前向きの観察研究が展開中である。今後、COPDコホート研究と同様に、呼吸機能の低下や喘息発作頻度に関する情報が得られ、それらを規定する因子の解析を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
北海道難治性喘息コホート研究においては、既に約120人の患者登録が終了しており、今後種々の臨床データが得られる予定である。また、血中、喀痰中の各種バイオマーカーの測定も順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
北海道難治性喘息コホート研究は、既に約120人の難治性喘息、約80人の軽症~中等症喘息患者の初期登録を終了し、現在初期登録時の臨床背景に関する検討結果につき論文投稿中である。現在これらの患者の前向きの観察研究が展開中であり、臨床経過に及ぼす因子について検討予定である。また、新規バイオマーカー、網羅的な蛋白解析も予定しており、既に数十検体における予備的検討が終了している。
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