本研究では、反復性うつ病様エピソードを呈する気分障害モデルマウス(変異Polg神経特異的トランスジェニックマウス)において、神経細胞の形態学的変化をGolgi染色により検討した。その結果、トランスジェニックマウスの内側前頭葉錐体細胞の尖端樹状突起で、マッシュルーム型スパインが少なく、フィロポディアが多いという変化を見出した。うつ状態に伴う動的な神経細胞の形態変化を検討するため、頭蓋窓を通して長期的に輪回し行動測定を行いながら、2光子励起顕微鏡によりin vivoで形態観察を継時的に行う測定系を確立した。
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