研究課題
基盤研究(A)
妊娠高血圧症候群および子癇は全妊娠の5~7%に発生し、日本を含む先進国ではしばしば重篤な母体、胎児への罹患と集中管理を必要とする。低医療資源国では重症化により未だに最大の母体死亡の原因である。平成24年度は、下記の3つを主たる目標とした。1)胎盤形成関連物質の強制発現系を用いて妊娠高血圧症候群の表現型を有するマウスモデルを確立し、さらにその重症化の契機となるイベントは何かを明らかにする。さらに、今まで試行していた、preliminaryな患者血清を用いた結果を踏まえて、2)妊娠初期の患者血清を大規模に集積し、この物質の測定値をブラインドで得ておき、妊娠経過を観察、妊娠高血圧症候群、子癇の発生を無介入で観察し、この物質の妊娠初期における予測能力を統計学的に明らかにする。さらに3)既存薬ライブラリーを用い、細胞を用いた実験において、PlGF産生を指標として妊娠高血圧症候群予防薬を探索、明らかにする。1)に関しては、胎盤形成に関連するある一つの因子(FactorX)に関し、モデルマウス候補の作製を行った。この表現系の解析及を行った。2)に関しては、妊娠初期の患者血清は約200ほど集積することができた。妊娠初期における予測能力の高いものの検索中である。3)に関しては、既存薬ライブラリーの中で、PlGF産生能を認める群の中をまず抽出し、その中でより産生効率の高いものを選出した。さらにその中で妊婦への投薬としてより適切と考えられる1つの薬剤の様々な角度からの解析を施行した。また、24年度分の残高分は25年度に全額を試薬、検査キット購入に使用した。
2: おおむね順調に進展している
研究解析をするなかで、当初予想していたものと近いデータとなり、派生する実験等で時間の遅れは多少あるものの、おおむね、予想通りには進めることができている。
24年度の実験結果を踏まえ、さらに当初予定していた実験及び、新たに派生した実験をより適切に取捨選択しながら行っていく予定である。
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