研究課題
基盤研究(A)
妊娠高血圧症候群は、全妊婦の5~10%に発症し、母児の生命を脅かす。未だに原因は分からず、唯一の治療方法は妊娠の終了、つまり分娩のみである。これは早産児を生み出すことにもつながる。今回の研究資金を用いて、我々は3つの仕事を行った。一つは予知因子の探索で、モデルマウスを用いて二つの予知因子を見つけることができた。二つ目は重症化モデルマウスの新しい作製法を発見し、その解析を行った。三つ目は治療の鍵となるPlGF産生を血管内皮に対して促す薬剤を既存ライブラリーを用いて選出することができた。これらは将来、妊娠高血圧症候群の予知、予防、治療につながるものである。
産科