研究分担者 |
峯 布由紀 上智大学, 言語教育研究センター, 准教授 (00508509)
野田 尚史 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 日本語教育研究・情報センター, 教授 (20144545)
田中 真理 名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (20217079)
李 在鎬 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (20450695)
松見 法男 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (40263652)
金田 智子 学習院大学, 文学部, 教授 (50304457)
大関 浩美 麗澤大学, 外国語学部, 准教授 (50401584)
岩立 志津夫 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (80137885)
奥野 由紀子 首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (80361880)
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研究実績の概要 |
本研究は、これまでの日本語学習者の発話コーパスの問題点を検討し、質的および量的に優れたデータによる学習者コーパスの構築とそのデータに基づく課題研究を行うことを目的としている。具体的には、次の3点を行う。(1)学習者言語データを基盤として、海外の研究者と共に日本語学習者の文法習得の研究を行う。(2)学習者言語データを基盤として、海外の研究者と共に指導と習得に関する研究を行う。(3)海外および国内において日本語学習者のデータを収集し、上記の研究から問題点を改善しつつ、国内だけでなく海外の研究者も利用できる学習者コーパス(International corpus of Japanese As a Second language, I-JAS)を構築する。 (1)に関して、国内外で多くの研究成果が発表された。具体的には、岩立(2015),奥野(2015),渋谷(2015),Shirai(2015),小柳(2015),Sakoda(2016),橋本(2016),Minami(2015)などがある。(2)に関しても評価の観点から李他(2016),田中(2015)またストーリーテリングを使った尹他(2016),聴解の観点からの野田他(2015)などがある。(3)に関しては、海外および国内のデータ収集調査を終え、12の異なった言語(英語,中国語,韓国語,独語,仏語,スペイン語,タイ語,インドネシア語,ロシア語,トルコ語,ハンガリー語,ベトナム語)を母語とする海外の日本語学習者(計850名)、国内の教室環境にいる日本語学習者、国内で教育機関に通わずに自然環境にいる日本語学習者(計150名)の合計1000名のデータが収集された。また、比較群として日本語母語話者50名も調査を実施し、データ収集を行った。このデータのうち、発話データは文字化作業を行い、検索システム、音声データを備えて、2016年5月に225名分の第一次データを一般公開する準備を整えた。
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